2010-08-14

クリスタルアイスの仮面 第3話「運命の鍵 2」



「2時間ちょうどよ…ハァハァ
 私ちゃんと滑ったわ…約束のチケット、ちょうだい…ハァハァ」




ふ、ふん、わかったわ、あげるわよ!
な、なによこんなチケットの一枚や二枚。
さぁあげるわ!受け取りなさい!


ヒラヒラヒラ~~~

チケットはミドリが立っている場所から離れた地点へ落ちていった。



「うれしい!やったわ!私のチケット!」



ミドリがチケットを拾いに行こうとしたその瞬間、
氷が悲鳴をあげるようにバキバキと音を立てて割れ始めた!!


「きゃああぁぁーーーっ!!」

悲鳴をあげたのは野次馬達だった。



 私のチケット…!
 大事な大事なアイスショーの…
 見に行くんだ、絶対に!

 あれがないと行けないんだもの!
 2時間滑ったんだもの…

 絶対にチケット無くさない!!!


ミドリは必死で割れた氷が浮かぶ池を泳いでチケットを捜し求めた。



「おいおい、あの小さい子スゲー根性だがや」

「ていうか誰か助けてやれだがや」

ザワザワダガヤ…




 

ミドリはついにチケットを拾い上げた。
ずぶ濡れになった小さな体は紫色になって小刻みに震えている。


「拾った…拾ったわ…私のよ…
 行ける…これでビバ!びば!アイスショーを見にいけるわ…」



「な、何よこの子…
 キティよ…キティだわこの子…」









「おいおい、こんな真冬に死んでしまうだがや」

「ていうか誰か助けてやれだがや」

ダガヤダガヤ…









ふふふ…





(つづく)


この物語はフィクションです。 
実在の人物、地名、団体名等と似てる気がしても気のせいです。



連載はじめます、夏。
第1話「運命の出会い」
第2話「運命の鍵 1」
第3話「運命の鍵 2」
第4話「運命の扉 1」
第5話「運命の扉 2」
第6話「千の技を持つ少女」
第7話「見えない翼 1」
第8話「見えない翼 2」
第9話「きっかけ 1」
第10話「きっかけ 2」
第11話「きっかけ 3」
第12話「炎の階段 1」
第13話「炎の階段 2」
第14話「試練 1」
第15話「試練 2」
第16話「氷上あらし 1」
第17話「氷上あらし 2」
第18話「氷上あらし 3」
第19話「氷上あらし 4」
第20話「試練 番外編」



0 件のコメント :
コメントを投稿

新しい記事 以前の記事
  
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...