2010-09-11

クリスタルアイスの仮面 第7話「見えない翼 1」



 月影マティココーチの家に住みながら
 スケートを続ける事になったミドリ。
 しかし
 ミドリの実力を見込んでのマティコのシゴキは凄まじかった。
 

(ナレーション・来宮良子)




「いいこと?ミドリ、
 フィギュアスケートはジャンプだけ跳んでいればいいってものじゃないの!
 基礎がなってないとコンパルソリーでは話にならないわ。
 ほら、もっと腰を構えて!なんなのそのぎこちない動きは!
 リンクの上ではあなたひとりなのよ!もっと集中して!!」







ほほ… マティコ先生、こんにちは




「あら…綿鍋エミさん、
 オリンピックに世界選手権、お疲れ様。
 で、こんな地方のリンクに何の御用かしら?」



「ちょっと息抜きに
 味噌カツあんかけスパエビフリャーナゴヤB級グルメツアーに参加してきましたの。
 だけどつい食べすぎちゃって。
 このままじゃ「跳べない豚だわね」って
 飲むさんの豚夫人に罵られちゃうでしょ?
 だから体が訛らないようにここへ滑りに来たんです。」



「ちょっとあれ、綿鍋エミよ!」

「きゃー!あたし後でサインしてもらおうっと。」

「本物はキレイねぇ」



ミドリはリンクの隅でアイスコンパスで円を描いていた。



「ちょっとみんなこっちに集まってー。
 エミさんが今から滑るからー」



ミドリはリンクの隅でトレースをなぞって滑っていた。



「ちょっとそこのチビ、聞こえないの!?
 今から天下のエミ姐さんが滑るから
 どいてって言ってるのよ?」



「…!!」

やっと気がついたミドリの周りにはもう誰もいない。

(…あ!あの人テレビで見たことある!
 オリンピックに出てたエミさんだ。うわぁ~)



エミの取り巻きがブチ切れた。





アンタ、エミ姐さんを差し置いていい根性してるわね。
そうだ、せっかくだから
この子になにか演技見せてもらいましょうよ、ねぇ!?




「おいおい、あの小さい子今から演技するらしいだがや」

「なんだか女の執念は怖いだがや」

「ひつまぶしおいしいだがや」

ドレドレドアラ…









ふふふ…





(つづく)


この物語はフィクションです。
実在の人物、地名、団体名等と似てる気がしても気のせいです。



連載はじめます、夏。
第1話「運命の出会い」
第2話「運命の鍵 1」
第3話「運命の鍵 2」
第4話「運命の扉 1」
第5話「運命の扉 2」
第6話「千の技を持つ少女」
第7話「見えない翼 1」
第8話「見えない翼 2」
第9話「きっかけ 1」
第10話「きっかけ 2」
第11話「きっかけ 3」
第12話「炎の階段 1」
第13話「炎の階段 2」
第14話「試練 1」
第15話「試練 2」
第16話「氷上あらし 1」
第17話「氷上あらし 2」
第18話「氷上あらし 3」
第19話「氷上あらし 4」
第20話「試練 番外編」



4 件のコメント :
  1. わー!待ってました。
    ��クリカメ」!相変わらず趣味どまんなかです。
    エミ姐さんの写真、最初誰だか分りませんでした。歳月の恐ろしさを感じてしまいます。
    でもこれって影の主役はJんJんですか?と言いたいくらい、いい味出してますね。
    杉子になったり、取り巻き女になったり、「石の微笑」で4役やった水無月さやかも真っ青な活躍ぶりです。
    なんか影の主役JんJんを応援したくなってきました。(笑)

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  2. あああああああ、えみさんでしたかあ。どうしよう。なぜかうろたえてます。頭の中でもう一回構築しなおさなくちゃ。
    もしかして、4つの技だけで戦うんでしょうか・・・
    だめだ、もう一回読み直してきます!
    kenkenさまのおっしゃる通り、Jさんがいい味出しすぎで、にやにやが止まりません。
    ワイン飲み過ぎてろれつが回ってなくてすみません・・・要するに今後の展開が気になるってことです^^

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  3. ナレーションに来宮良子さんの起用!
    堪りませんっ…!!
    エミ姐さんも麗しいお姿は…久しく久し~く拝見してなかった。人に歴史あり。

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  4. 「ひつまぶしおいしいだがや」
    この一文に、川原泉魂を見た!

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