2010-09-13

フィギュアスケートにおけるラフマニノフピアノ協奏曲第二番 その1


フィギュアスケートの演技に欠かせないもの、それは音楽。

選曲は演技の印象・流れをも左右する重要なものです。
「あ、この曲好き!」から入ってその選手・演技を好きになる事もきっとあるかと思います。
ただし選手の演技時間は限られている。限られた時間内で編集し、その中で演技要素をこなしていかにうまく曲と調和させるか。
我々が普段深く考えないで見ている裏では大変な苦労があることでしょう。
それでも「なんでこんなブツ切れの編集なんだよー!」なんて言いたくなるケースもやっぱりあったりするのですが。

さて、フィギュアスケートでよく使われる事が多いこの曲、ラフマニノフ作曲ピアノ協奏曲第二番を3回にわたってお送りします。
今回はその中でもおそらく最も使用されてると思われる第1楽章。

記憶に新しいところでは、トリノ五輪で高橋大ちゃんとすぐりんがフリーで使用していましたね。(中盤に第2楽章も混ざってます。)



ピアノ協奏曲第2番 (ラフマニノフ) - Wikipedia

第1楽章
モデラート、ハ短調、2分の2拍子、ソナタ形式。ピアノが鐘の響きを模した暗く荘重な和音を弾く序奏で始まり、主部は男性的な第1主題と、感傷的な第2主題によるソナタ形式で書かれている。再現部は行進曲風のリズムの上に弦楽器によって両主題が呼び戻される。コーダは懐旧的な雰囲気が醸し出される中、最後は力強く閉じられる。



さっそくですので、この第1楽章で滑った選手をまとめた動画を見ていただきましょう。ポチっとな。


Figure Skating "Rachmaninov" Piano Concerto No. 2


わかりましたでしょうか。
ほぼ同じ曲のところを使ったのですが、ストレートラインステップから最後の盛り上がりでスピンでフィニッシュ!の流れ。見事にほぼ同じ構成です。

トリノ五輪の時期だと記憶しているのですが、TV番組で「村主選手と高橋選手が同じ曲で滑るんですね」と聞かれた稔が、
「この曲はフィギュアでは定番ですから。日本人の演歌の十八番みたいなもん」
みたいな事を言ってました。
録画してなかったのかその動画は見つからないのですが、確かにそれに近い事は言ってました。

では動画の中身を軽く説明。


1. サーシャ・コーエン 2003年グランプリファイナル フリー
サーシャの演技はGPFで優勝した時のもの。
(動画では2002年と書いてありますが、試合は2003年2月に行われました。
 今頃ミスに気がつきました。ごめんなさい。今更修正できません・・・)
気性の荒いメス猫みたいなストレートラインステップがいいですねぇ。
え?褒め言葉ですよ。
最近はこういうドドドドドーッ!っていう文字通りストレートな感じではなく、いろんな要素を盛り込んでクネクネしてますもんね。
より高難度なステップを取り入れてるのはわかるんですが、このドドドドドーッ!感も捨てがたい。


2. 高橋大輔 2005年スケートアメリカ フリー
大ちゃんのはシニア国際大会初優勝の演技ですね。
動画ではカットしましたが、冒頭の4回転を失敗しています。
スピンもグラつく場面もあってパーフェクトとはいえないのですが、ヘタレからの脱却(ごめんよぉ!)のキッカケになった思い出の演技なのではないでしょうか。
今はこの内容でガッツポーズはしないよなぁ。でもこの時はこの時でいいんです!
最初のミスを引き摺る事無く全体的にまとまった演技でした。


3. 村主章枝 2006年トリノ五輪 フリー
すぐりんのは本当は最後の高速スピンが音楽にピッタリ合って終わるやつにしたくて、N杯・全日本・カルガリーワールドとどれにしようか迷ったんですが、オリンピックという舞台での緊張感・今ここで滑っているという喜びに溢れているトリノ五輪の演技を選びました。
ストレートラインに入る前の「さぁ~行くわよ!」って感じの仕草はこの演技の時だけだったと思います。銅メダル・・・獲ってもらいたかったなぁ。
すぐりんの演技は見てる側にグッと気持ちが伝わって好きです。
特にこのシーズンのフリー演技には何度も泣かされました。
演技終了後に信夫先生に抱きついて、その度に信夫先生がちょっと照れ臭そうにしてたのもほのぼのして好きだったなぁ。


4. ナタリヤ・ミシュクテノク&アルトゥール・ドミトリエフ
  1994年リレハンメル五輪 フリー
ミシュクテノク&ドミトリエフだけはペア。
ゴルデーワ&グリンコフの絵に描いたような理想のペアも素敵なのですが、彼等にはないオリジナリティを持つこのペアも好きでした。
最後のペアスピンがトレードマークだったんですが、最初にアレを見た時は人間業じゃないと思いました!クールなミシュクテノクが演技後緊張感から開放されてホッと表情が緩むのがよいですね。
ドミさんの息子さんは今ロシアの男子シングルでやってます。コーチはあのミーシン。これからガッツンガッツン出てくるでしょう。楽しみです。
登録名「アルトゥール・ドミトリエフ」がパパと同じなのはどうしてなのでしょう。
現在のドミさん、スッゴイ事になってますよ・・・時の流れは残酷さぁ。



・・・おや? 
0:52あたりからの画面右で、ストレートラインステップに入っていくサーシャに
「行けーーーっ!」と激を飛ばすふくよかな女性。
どこかで見たような・・・



中村ピロコさん!

あ、違った。



タラソワおばちゃん!

「ハ○ス・ザ・カリーおいしいわよ。あなた達もお食べなさい!」



というわけで、強引な持って行き方なのはいつもの事、ここでピロコ様の歴史に残る迷演奏をお送りしましょう。
ハッキリいってコメントがおバカちゃんばっかりで酷いんですが、演奏も酷いんです。(あわわっ)
これをネタとして楽しめる・我慢できる人だけお聴きください。
ピロコ様独自の解釈でアレンジしてお弾きになってます。物凄い破壊力です。
鍵盤叩き壊すのかってくらいの勢いです。
音量が小さいのでボリュームを上げてお聴きください。
腹抱えて大笑いするか、怒りがこみ上げてくるか、どっちかでしょう。

では覚悟を決めてドゾー。

ピアノ協奏曲 第2番 第1楽章(ラフマニノフ N響@準メルクル pn:中村紘子)


・・・これで入場料取ってるってんだからスゴイや。

「ママー、第二番ってこんな曲だったっけ?」












12 件のコメント :
  1. みやすけ2010/09/16 20:17

    音楽のことは、全くわからなくて(恥)、ラフマニノフも第一楽章なのか第二楽章なのかよくわかならいほどのホントヒドイもんなんです、アタシ。
    ま、恥はかき捨て世は情け。
    ラフマニノフと言えばフミエさんのが好きですね。フミエさんはピアノの繊細な音色を上手にひろって表現するのがうまいなーと。
    「もう足動かない!」って信夫先生の胸に飛び込んで行くんですよね、この後。泣けます。
    デニス・テンくんのもよかったですね。軽やかなジャンプが良くあってたと思います。
    う、このコメント笑う要素がない(-_-;)・・・

    返信削除
  2. ��みやすけ様
    大丈夫大丈夫、ピロコ様の演奏を聴いたらもっとわからなくなるから。(え!?)
    この動画のつべに来たコメントで
    「これは○○指揮の○○ピアノ○○オケで・・・」
    って書いてきた人がいて、マニアな人にはわかるんだなー凄いなーと感心しました。
    確かに同じ曲でも指揮者オーケストラでまるで違う曲に聴こえる事はあるんですが。
    この記事、誰からもコメントつかないかと思ってました。
    これから2回続く予定なのにどうしたものかとちょっと凹んでました・・・
    ありがとうみやすけ様~!
    この場を借りまして・・・
    いつも記事を読んでくださってる皆様、ありがとうございます。
    初めての方も遠慮なく気軽にコメントくださると大変嬉しいです。
    そのコメントからさらに話題が広がっていくのが楽しいですし、
    それも含めての記事だと思っています。
    案外さびしんぼうなの、RQって。
    というわけでこれからもこんな調子でやっていきますのでよろしくねん^^

    返信削除
  3. はじめまして!
    never様の所におじゃま致しております、おしまと申します。
    本日再びnever様の所にコメント残させていただきましたが、苺たちのビデオの件確認してみます。

    返信削除
  4. ��おしま様
    ようこそいらっしゃいませ!
    ここでは初めてですね。
    never様のところで稔のドラマを記事に取り上げていただいたご縁で、何か扉が開きそうでワクワクしております^^
    私よりもあのドラマについてはよくご存知なのでこれからもなにとぞよろしくお願いします!
    当ブログではまだあの「胸さわぐ苺たち」は記事にしておりません。
    が、それも含め稔記事はこれから当然徐々に増える予定です。
    あ、どんな記事の時でもお構いなくこれからも気軽に遊びに来てくださいませ。
    ありがとうございます。

    返信削除
  5. 初めまして。
    ぴろこ様の演奏を聞かせていただいたので
    なにか言い残さないといけないかしらと
    思って書き込んでいます。
    聞けてよかったです。いやぁすごかった。
    ありがとうございました。
    フィギュアの映像もありがとうございます。
    このころすぐりんが本当に好きでした。
    前年の日本選手権を観に行ったときの
    まわりの観客のしーちゃん好きっぷりに
    めげた記憶があります。
    それはともかくラフマニノフの2番は
    いいですね(*^_^*)

    返信削除
  6. ��きみえ様
    ようこそいらっしゃいませませ!
    前年の全日本というとトリノ五輪選考会ではなくてさらにその前の年ってことでしょうか?
    荒川さんがフリー棄権した時の?
    世界選手権、オリンピックの代表権がかかった試合というのは独特の緊張感があるのでしょうね。
    私だったら握り拳の中ずっと汗かいてそうです。
    ラフマニ2番の元の曲はこんなだよー、っていう動画を貼ろうと思ったら「普通の人」はもっと名演奏(あわわっ)の動画を選ぶでしょう。
    私はやっぱり普通じゃないのでピロコ様を選びました。(あわわわわっ)
    この演奏、放送時に見てたんです。N饗アワー。
    記事の中で
    「腹抱えて大笑いするか、怒りがこみ上げてくるか、どっちかでしょう」
    と書きましたが、私は後者でした。
    「ふざけんな!」と。録画即効消しましたもん。
    まだまだ修行が足りませんでした。ええ。
    怒りの峠を乗り越えればこんなにも笑えるネタになる、いい勉強になりました。
    今、腹抱えて大笑いしてますもん。
    いったい私は何の修行をしているのでしょう?
    これに懲りずにまた遊びにいらしてください^^

    返信削除
  7. RQ様、はじめまして。
    実は私、パソコンを持っていないのでケータイからおジャマしておりまして…、動画を見ることができません(泣)。
    でもみどり世代のフィギュアファンと致しましては、例え動画が見られなくともRQ様のブログを読まずにはいられません!
    そんな訳で、オリンピック直前に後半を第1番から第2番第3楽章に変更したみどりちゃんの記事を、楽しみにお待ちしておりますわ。
    リッポン選手は今シーズンこの曲のどこを使ってくるか、JOでチェックして来ます!

    返信削除
  8. ��まーご様
    ようこそようこそです^^
    私の記事はほとんどが動画を見ていただいてるのを前提で書いちゃってますから逆に申し訳ない気持ちになってしまいますが、どこかでパソコンを見る機会があったらまた思い出して見てやってくださいね。
    記事の内容から想像力を働かせるのもなかなかいいものかもしれません。
    ということは・・・ピロコ様の迷演奏も聴けないのですね。それは残念。
    ぜひ一度は聴いて腹抱えて笑っていただきたいものです。
    リッポンは今シーズンはこの曲なのですか。
    「またこの曲?」と思われても選手にとっては初なわけですから自分なりの解釈で表現してもらいたいものです。
    タノジャンプも楽しみですねぇ。
    ・・・おっと、もう次を予測されてますね。さすがみどり世代!
    だけどそれはまだどうなるかはわかりませんよ、おほほ。
    記事を見てのお楽しみにってことで。

    返信削除
  9. はじめまして。
    いつも楽しく拝見しています。
    この演奏、本当にヒドイですねぇ!
    最初から最後まで不貞腐れ感一杯の、何とも言えない演奏です(苦笑)
    動画の中のコメントにありましたけど、「のだめ」や「千秋」の方が、ずっと上手い(爆)
    パソで見ている(聴いている)から、まだ笑えますけど、チケット代払って会場で聴いたら、本当に腹が立ってしまうと思います。
    美人演奏家で鳴らしただけに、すっかり老醜を晒している感じで、哀れですね。

    返信削除
  10. ��茜様
    ようこそおいでくださいました^^
    このピロコ様の演奏、なんで録画してたんだっけなーって考えたら、「フィギュアスケートでこの曲を使った選手の特集」があると事前に知ったからだったと思い出しました。
    で、肝心の特集は確かN杯のすぐりんのストレートラインステップ~フィニッシュ高速スピンを映してちょっとコメント加えただけの短い特集でした。
    やっぱり正規のお金を払って聴きに行った観客に対しては失礼な演奏と言わざるをえませんねぇ。
    素人でもミスタッチを強引にごまかして鍵盤叩きつけてるってわかっちゃいますもん。(あわわっ)
    最近のセーフティ地帯さんの揉め事のニュースが頭をよぎりましたが、お金だけの問題ではないんですよね。
    「聴いてくれる・支持してくれるファンあってのコンサート」である事をまるでわかってないんですもの。
    ご自分の演奏・腕にプライドを持ってこれまでの地位を築き上げてきた人なら、自らその誇りを砕くような事をするなんてあってはならない事なのではないかと。
    その「ブランド」だけで客を呼んでも中身が伴ってなければ客の心は離れていくだけ。
    ・・・きゃっ、ついつい偉そうに語っちゃった!
    すっかりピロコ様が話題を独占!(自分で貼ったくせにw)
    もうちょっとだけピロコ様の迷演奏にお付き合いくださいませ。ネタとして。
    このラフマニ2番第1楽章は使用する選手が多く、上の動画も自分が作った中ではお気に入りの部類なんです。
    フィギュアスケートと相性がよいのでしょうね。
    まだまだいろんな選手の演技で見てみたいものです。

    返信削除
  11. RQ様、こんばんは。
    随分と時間が経ってからのコメント、失礼いたします~。
    りっぽんぽんのラフマニノフは、すぐりんバージョンでしたね。(「チッ!…またかよ!!」と舌打ちした、心のせまい私)
    そしてやっぱりウィルソンプロ、滑っている途中あっちにもこっちにも、「あれっ?バトルだっけ??」というポーズが…。
    物足りないわ~、アッサリし過ぎで味がしないわ~。
    スパイスにピロコのカレー……じゃなくて、演奏を使うのはいかがかしら!?
    ルディはどう思う?
    ラフマニノフの音楽の表現って、あなたのキャラのようにもっと濃厚なものよね!
    ちょっとあの若造にアドバイスしてちょーだい!
    そうそう、JOの技術審判には、スコット・デイヴィスが来ていたわ♪
    でも…近頃の若いもんは、彼を知らないのね。
    あまりにノーリアクションだったから、アタシ泣いちゃいそうになったわ。

    返信削除
  12. まーごさん、今日はアタシがあなたのお相手よ。
    っていうかアタシをご指名のようだったから我慢できなくてRQの静止を振り払って出てきたわ!
    昨晩アタシ、みどろさんのブログのりっぽんぽんラフマニ記事にコメントしてきたばかりよぉ。
    それ知ってて書いてるのかと思ったわよ!
    http://anekoda.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/post-67a1.html
    アナタが書いてる事ほとんどアタシが書いてるんだもの。ビックリよ!
    3連続タノジャンプはやりすぎよね、いくらなんでも。
    メインディッシュばかり出されても胸焼け起こすわ。
    肉とサラダとスープをバランスよく食べなきゃ。
    アタシが言いたい事わかるわよね?
    でも全体的に薄味なのよね。繋ぎが物足りないの。
    この名曲に助けられてる感があるのよ。
    曲の編集も途中とんでもないブツ切りがあってビックリしたわ。
    まあね、シーズン始まったばかりだし、これから味付けされて美味しく仕上がる事を楽しみにしてるわ。
    あ、言っとくけどこの子はアタシの好みじゃないわ。
    アタシ、ダイスケみたいなコッテリした子が好みだから。
    ・・・・・やぁだぁ~~~!!言わせないでよぉ!!
    ところで・・・スコット・デービス!懐かしいじゃないのぉ。
    アタシとゲイを・・・じゃなかった、芸を競った相手ですもの。
    彼とはアタシが全米チャンプになった時にいろいろあってね。
    それはいずれRQが記事にすると思うわ。楽しみにしてて頂戴ね。
    彼もギラギラした濃い顔つきだったわ。
    りっぽんぽんは今からでも音源をピロコバージョンに差し替える事をぜひお勧めするわ。
    そうすれば審判にも観客にも与えるインパクトは物凄いわよきっと。
    でもそれから後の事はアタシは知ったこっちゃないけどね、うふっ。

    返信削除

新しい記事 以前の記事
  
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...