【前回の記事】
ラフマニノフピアノ協奏曲第二番特集もいよいよラストの第3楽章となりました。
まさかこういう記事を書いてこういう形でこの動画を使うとは考えてもいなかったのですが、このみどりのアルベールビル五輪フリー演技はおそらくまた別の記事で別の視点で今後も時々書くことになるかと思います。
すでにみどりの日々という記事でも触れてますが。
この演技に関しては背景がたくさんありすぎるのですが、とにかく動画を見てもらいましょう。
Midori Ito 1992 Albertville Olympics LP (JPTV)
最初から中盤まではピアノ協奏曲第一番。
第二番のイメージが強い演技かもしれませんが、実はオリンピックに向けて中盤から第二番(第3楽章)を入れて編集し直したものなのです。
第二番の部分は曲があっちいったりこっちいったりの編集です。
原曲を知ってる人、この曲が好きだという方にとっては
「こんな編集はありえない!

と怒るかもしれません。
私もみどりが滑った当時は原曲を知らなかったので、後で聴いてそれはもうビックリしたんですが、もうみどりのこれはコレで「ひとつの曲」として成立してる感がありますから許してあげてください。
私が偉そうに言う事じゃありませんが、あの感動の演技とセットの編集でもありますので。
91-92年シーズンは五輪の演技を除いて一番のみで滑っていました。
すべてが第一番の演技は当時は重苦しくてみどりのイメージじゃないと感じたものでした。
「え、この曲でオリンピック滑るの!?この曲で大丈夫なの?」
あまりの鬼構成に完璧に滑りきった演技はなく、笑顔もほとんどない。
みどりの笑顔を見たのはN杯のOP(SP)が終わった後と、達成感と重圧から開放された安堵が混ざったこのフリー終了後ぐらいだったかな。
結果的にこのアルベールビル五輪のフリーは後半のトリプルアクセル成功で感動的な演技となりましたが、それでもマツコ・デラックスのように当時からの思い入れが深すぎて今でも見れないという人もいる、そんな演技です。
・・・え?ルディが来てる?しょうがないなぁ。じゃ、ちょっとだけよ。
お前オトコだろ?付いてんだろ?
いい加減覚悟決めて正面から見てみろよ!
ああもう! せっかくの感動動画をお下品にしないで頂戴!

って、私までオネエ口調になりそうなので、ここでいつものあの方に交代することにしましょう。
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お待たせしたわ、ピロコ劇場へようこそ。
もう一度言っとくけどワタクシはピロコよ。パツキンよ。
毛皮被ったマンモス象みたいな方とよく間違えられて困ってるのよ。
いよいよ今回がラストなのよ。残念だわ。
この曲でみどりさんが銀メダルお取りになったの?まあ、それはおめでとう。
え?銀って一言じゃ片付けられないドラマがあった?
そんなのワタクシの知ったこっちゃないわよ!ワタクシは世界のピロコなのよ!?
え?ここで時々出てくるオカマさんに口調がそっくり?そんな人は知らないわね。
ワタクシを誰だと思ってるの?ピロコよ、世界のね!ピロコはオンリーワンなの。
じゃ、オンリーワンの演奏、正座してしかとお聴きなさいよ。
間違ってもコーヒー飲みながら聴いちゃダメよ。
後で激しく後悔するから。
ピアノ協奏曲 第2番 第3楽章(ラフマニノフ N響@準メルクル pn:中村紘子)
これでは感動の後半のトリプルアクセルもズッコケそう・・・
「ママー、これってオリジナル曲!?だよね!?ね?」
最後にピロコさんに座右の銘を書いていただきました。

ピロコ最強!!! 


おまけ
鍵盤、ベタベタしてんだろうなぁ。うん、マズそう!
ピロコ恐るべし。
「ハ○ス・ザ・カリーに乗せてお食べなさい。おいしいわよ。」
おまけのおまけ
N響定期公演
2008年04月05日 17:19
4月5日、東京
きょうはNHK交響楽団(N響)第1616回定期公演に出演しました。今回はラフマニノフの協奏曲第2番、指揮は準・メルクルさんです。久々の共演に期待が高まり、この日午後6時からの演奏会は、チケットが早々に完売となる盛況でした。
演奏会はグリンカの歌劇《ルスランとリュドミーラ》序曲で幕を開け、続いて中村。ラフマニノフの2番は、ピアノ協奏曲の代名詞的な作品の一つで、中村にとっては十八番の曲の一つ。この日も詩情にあふれた繊細な音が紡ぎ出され、しっかりとした造形に支えられた音楽で聴く者を深い感動に誘いました。ドラマティックでありながら、匂い立つロマンティシズム…。終わって、満員の聴衆から万雷の拍手を浴びました。

↑ 会場をぎっしり埋めた聴衆から熱い拍手を受ける
共演したN響のコンサートマスター、篠崎史紀さんは「子供の頃からの大スターと共演できて大感激。素晴らしい演奏に応えなければと、こちらも燃えましたね」と振り返りますが、柔らかな響きでピアノを包み込みました。
詩情にあふれた繊細な音が紡ぎ出され、
しっかりとした造形に支えられた音楽で
聴く者を深い感動に誘いました。
ドラマティックでありながら、
匂い立つロマンティシズム…。
終わって、
満員の聴衆から万雷の拍手を浴びました。
万雷の拍手を浴びました。
・・・見てはいけないものを見てしまったような気がする。

- ラフマニノフピアノ協奏曲第二番を聴き比べ検証してみた その1
- ラフマニノフピアノ協奏曲第二番を聴き比べ検証してみた その2
- ラフマニノフピアノ協奏曲第二番を聴き比べ検証してみた その3
- ラフマニノフピアノ協奏曲第二番を聴き比べ検証してみた その4
- ラフマニノフピアノ協奏曲第二番の冒頭を聴き比べしてみた その1
- ラフマニノフピアノ協奏曲第二番の冒頭を聴き比べしてみた その2
- ラフマニノフピアノ協奏曲第二番のクライマックスを聴き比べしてみた その1
- ラフマニノフピアノ協奏曲第二番のクライマックスを聴き比べしてみた その2
すみません(汗
返信削除ピロコ様の「卵とピアノ」のインパクトがすごすぎてコメントし忘れてました(^^ゞ
何をやってるんですか、この人は(笑)
みどりの編曲以上にラビリンスですね、ラビリンス。
何か直筆の文字までも踊ってあっちこっち行ってるように見えますわ!
稔・ルディに続いてピロコ…。
私の知らない世界を毎度見せられちゃってるわ~。
ヒロコに関してはあまりに「クラシック音楽界と政治」というのを体現しすぎてる人なんで、どうコメントして良いもんやらワカリマセン・・・。
返信削除あえて「クラシックオタク」という蔑称のような表現を使ってしまいますが、オタクの人たちはクラシック界のドロドロ政治の話だけで何杯も酒が行けるらしいのです(ライトなクラシックファンはそこでドン引き)。
しかし、某Tソワ大先生といい、スケート界のクラシック編曲のムチャクチャさはクラシックファンには噴飯物だそうです。音を消して見ないと虫唾が走るという人もいます。
私はライト級なのでそこまで行きませんが、ポピュラー音楽の使い方で呆れることがあります。特に2000年代中盤までのアメリカ選手が良く使っていたようなアレンジ。
��みどろ様
返信削除みどりの感動も、すっかりルディとピロコ様に持っていかれちゃいましたね。
みどりの話はこれからいくらでもできますし、今回はラフマニ特集=ピロコ特集って事で。
ピアノ弾きながら玉子焼き作ってる映像は、コメントにあるのが本当ならNHKのウルトラアイという番組の中の企画のようですが、あれって科学番組じゃなかったっけ?
「おっと火を消さなくっちゃ」がいいですね。
マズそうです。
��Canary様
返信削除クラシックファンっていうのはすべての人がそうだとは思っていませんがこだわりを持ってる人はとことんでしょうね。
んで、自分が弾けもしないのに演奏・音についてあれやこれやうるさい、と。
スケヲタが自分が滑れないくせに文句いうようなもんなんですが、かといって金払って球場に来た人が三振やゴロばっかりだったら「しっかりやれー!」って叫ばずにはいられないし。
とにかくプロならもうちょっとしっかりしてくださいよ、そういうことですね。
にしてもピロコ様は昔から一貫してあのもじゃもじゃヘアですね。
髪型にはポリシー持ってます。演奏もよろしくってことで。
編曲については確かこのラフマニ特集その1でも書いたはずですが、演技時間が限られているからしょうがないってケースがほとんどです。
フィギュアの編集に完璧さを求めるほうが無茶ってもんです。
だけどもっと酷いのは数曲を繋ぎ合わせたものに多いですね。
昔の動画を見るのが好きな私ですが、20数年以上前の動画なんかとんでもないのたくさんありますよ。
一例をあげるとタノ様が88年カルガリー五輪で金を獲るひとつ前のシーズン。
序盤(聖者が町にやってきた)→ 中盤スローパート(サマータイム)→ 終盤(監獄ロック)
ゲゲッ!次のシーズンこのままだったら絶対金なんか望めないって感じよ。
選曲って本当に大切。編集も。
編集がメチャクチャなことで有名なミーシンは・・・しらねw
プルシェンコは宇宙人なのでメチャクチャでもなんでも合わせられる、それでいいんじゃないでしょうか。
という適当なまとめで終わりますw
ルディはすっかり生活の一部になってしまいました。イラッときた時に、頭の中で(これ大事)ルディになって悪態つくとすっきり。
返信削除ピロコのインパクトは宇宙基準ですね。有名なわりにはどんな人なのかちっとも知らなかったのですが、本も書いているということで検索したら出てきました。こんど恥ずかしい失敗をしたら、「アルゼンチンまでもぐりたい」と言うことにします。
フィギュアの編曲・・・うーん・・・最近はぎょっとするようなのは減った気がしますがどうでしょうか。子供のころに見てたのでは、子供心にも「あれ、ここで曲変わるんだ」なんて言うのが結構あったように思います。
序章・スローパート・テンポアップで盛り上がり、みたいのは今だってあるけど、昔ほどハチャメチャな編曲ではないような。
そんななかで、トービル&ディーン、クリモワ&ポノマレンコ、グリシュク&プラトフなどの、延々と同じメロディーが続き、その畳みかけるような繰り返しで感情をゆさぶる音楽の使い方と、スケートの滑りとの組み合わせに覚えた衝撃は、いまだに身体の中に残っています。
とりとめもなく長々と失礼しました^^
最後に一言。ピロコもシロタも(ルディだって!)美形と毒々しさが共存しているなあとしみじみ・・・
��ぷぷ様
返信削除あああああ、ぷぷ様がルディの名前を出すものだからルディが「もっとアタシを出しなさいよぉー!」って言ってます。
放置しておきましょう。
そのうち黙っててもでてくるからw
ついついググってしまいましたよ。
失敗をしてしまったら地球の裏側の「アルゼンチンまでもぐりたい」、
そういう本をお書きになってたのですね。
お料理も上手だとかで・・・
だからといってピアノ弾きながら玉子焼き作らなくても・・・ねぇ。
このラフマニ2番の演奏ではアルゼンチンも突き抜けて違う惑星に行かなくてはなりませんねぇ。
クリモア&ポノマレンコのG線上のアリア、あれはフィギュアの名演技に欠かせませんね。
私もあれは大好きですよー。
タラソワおばちゃんがコーチだったんですよね。
あ、ピロコ様ではありませんよw
話が出たついでに。
以前書いた記事「みどりの日々」で紹介した「緑の日々モンタージュ」、
この動画の0:44頃に出てくる毛皮モコモコマチコ先生の後ろに立っている女性は若かりし頃の城田さんです。
うーん、若い。美人。
どこでどうなってああなったんでしょう。