2010-10-20

アシュリーへと繋がるクリスティ・ヤマグチのBESTマラゲーニャ


いよいよグランプリシリーズ開幕です。
初戦がNHK杯、昨年から開催順がバラバラになりましたね。
NHK杯は最後でないとなんだか落ち着かないなぁ。

てなことは置いといて・・・

いよいよですよ。
みんな楽しみなんだけど、やっぱり私的にはアシュリーちゃんですよ!!
ネーベルホルン杯は出場取りやめましたからNHK杯が初戦!
ようこそようこそウェルカムカム~ (*´∀`*)

もうね、今からドキがムネムネでね。
なんとか抑えたいのでちょいとマラゲーニャのおさらいでもしてみよっか!
てのが今回の記事ってわけ。

このブログ始めてあっという間に3ヶ月経ってしまいましたが、
この出来事を記事にするためにブログ開設を早めたので思い入れもひとしお。


今回は「マラゲーニャ」といえばこの人、クリスティ・ヤマグチの演技をご覧いただきましょう。
アルベールビル五輪で金メダルを獲った時の曲です。
でも今回はその五輪の演技ではなく、約一ヶ月前の全米選手権の演技です。


Kristi Yamaguchi 1992 U.S. Nationals LP


クリスティはトリプルサルコウが苦手だったんですよ。
クリスティの全部の演技を把握してるわけではないけど、彼女がその3Sを決めて尚且つ他のトリプルも成功させた、つまりトリプル5種類成功させた演技はおそらくこの演技だけ。

当時はみどりのライバルとして日本でも取り上げられててね、その状況はバンクーバー五輪前の真央VSユナ報道と被るものがあったなぁ・・・
時代も中身も情報量も違うんだけど、ライバル対決を煽ってるって点では本質は何年経っても変わってない。


で、正月明けにこのクリスティ全米演技が特集の中で流された。
“トリプルジャンプを全てパーフェクトに決めて表現力があって~・・・”

そして過去の直接対決の成績を比較するわけです。
クリスティがペアと掛け持ちをしていたという説明などあるはずもなく、
当然その中にはあの衝突事故の時の91年ワールドも含まれていた。
そりゃないよ・・・ねぇ。
「ここ一年はクリスティの方が勝ってる」って言われても
中身も説明しないで1位と4位、ってさ・・・・・
無意味な比較は今思い出しても悲しくなる。

当然私はみどりを応援してたけど、「ライバル・クリスティは憎き敵」のような煽り報道も悲しかった。
ルディとのペアと掛け持ちでシングルもやってた頃は可憐でかわいくて。
でもまだみどりの強力なライバルになるなんて想像もしてなかった。
ルディとのペアを解消してシングルに専念した91年からあっという間にクリスティはトップに躍り出る。

前年世界チャンピオンのジル・トレナリーの骨折と引退、
銅メダルのホリー・クックの低迷と引き換えに
トリプルアクセルを跳ぶトーニャ・ハーディング、
頭角をあらわしたナンシー・ケリガン、
クリスティを含んだこの三人が91年ワールドのトップ3。全員アメリカ人。

みどりのあの事故がなかったら・・・
それは後から言っても仕方ないことだけど、やっぱりアメリカ人独占という事にはきっとならなかった。
オリンピックを一年後に控えてのアメリカ勢表彰台独占。
無理をしてフリーに出場して掴み取ったみどりの4位。
傷だらけでみどりが確保した日本女子オリンピック出場2枠。
それでも「私がメダルを獲っていたら3枠だったのにごめんなさい」と言ったみどり。
アメリカ勢の台頭に日本でみどりにかけられた期待とプレッシャーは如何ほどだったろうか。




ブライアン・ボイタノがカルガリー五輪で金を獲った「ナポレオン」と同じ振付師のサンドラ・ベジックによるプログラム。
クリスティが先に滑ったアルベールビル五輪のフリー、
3Loで着地を失敗して手を付いてしまう。
それで慎重になったのか、次のジャンプの苦手の3Sをダブルにした。
失敗してダブルになったのではなく、失敗を避けて手堅くダブルにしたように見える。
それは賢い判断だったと思う。

SP1位のクリスティに4位のみどりが勝って金メダルを獲るためには、クリスティがフリーで3位以下になりみどりが1位になるしかなかった。
ライバルの失敗を望んで転がり込んできた金に価値はあるのか?
そうなったとしたらそれはそれで運命。でもなにか違う。

クリスティがミスをした瞬間、「よし!みどりに有利!」と手を叩いた日本人は多かったと思う。
それだけみどりにかかる期待は大きかった。
実際そういうニュース映像も目にした。
私は・・・手は叩かなかったけど「よし!みどりに有利!」という気持ちはきっと半分~7割はあった。
そんなふうに思ってしまった自分に自己嫌悪を感じた事だけは覚えている。
みどりに金は獲って欲しいけど、だけどそれだけのオリンピックじゃないんだ。
4年に一回のこの時だけフィギュアを見てメダルメダルと騒いでいる人とは違う感情。

クリスティはSP・フリーともに1位の金メダルに輝いた。
だけどあの金メダルの演技がいつまでも人々の記憶に残るのかというと決してそうではない。
みどりファンだから言うんじゃない。

「ミドリがトリプルアクセルを成功させたことには全く驚かなかった。
 私が驚いたのは、彼女がもう一度トリプルアクセルに挑戦したその勇気よ。」


クリスティの言葉からは嫌味でも謙遜でもない、みどりを認めリスペクトする敬意が感じられる。
挑戦があってこそのスポーツ。
金を獲ってなおそれを強く感じていたのだろう。

世界チャンピオンにもなり精神的に背負うものも怪我も多くなってきた頃に現れたクリスティの存在は間違いなくさらにみどりの技術を高めた。
プレッシャーでもあり逆にモチベーションを支えた存在。
現役最後のシーズンに3Lz-3T、さらにトリプルアクセルにコンビネーションを加えたのはクリスティやハーディングを意識しての事でもあったろうと思う。
辛い時期だったろうけど根は負けず嫌いで根性があるから。

みどりは素晴しいライバルに巡り会えて本当に幸せだったと思う。

みどりのラフマニノフとはまた違った思い入れのあるクリスティのオリンピックシーズンの勝負曲。
だから今回のこの記事ではクリスティ一番の出来であろうこの演技を紹介したかったのです。
私にとっては「マラゲーニャ」といえばやっぱりクリスティのコレ。




さて、アシュリーちゃんはスタンリー・ブラック楽団バージョンで本当に滑るのか、
矯正できたというルッツはちゃんと跳べるのか、
メダル争いに食い込めるか、
うおおおおお、ドキがムネムネェ~!! 爆弾
怪我だけはしないでね。


あ、これクリスティがメインの記事だったっけ。結局みどりの話してたような。
どっちでもいいや。
クリスティがこの曲で滑ったからこそ私がこの曲を気に入ってあの動画を作って、そしてアシュリーの今期のフリー曲に繋がったんだよね。
私の中ではそういう解釈。

じゃ、しつこいけどこれがアシュリーが見てくれたマラゲーニャのフルバージョン。

Figure Skating "Malaguena"


  • Kristi Yamaguchi 1992 Albertville Olympics LP
  • Krylova & Ovsiannikov 1998 Worlds EX
  • Viktor Petrenko 1994 Challenge of Champions
  • Timothy Goebel 1999 Worlds LP
  • Kristi Yamaguchi 1992 U.S. Nationals LP
  • Sasha Cohen 2004 Worlds SP


アシュリーはどんな編集でこの曲を滑るんだろうなぁ。
どんなのでもいいよ、いいのよぉ!
あああああ、心臓がぁぁぁぁぁ!!誰か助けてぇぇぇ!!

もしここを見てる人でNHK杯観戦に行かれる方がいらっしゃったら是非私の分もアシュリーを応援してくださいませ。
お願いします。
マラゲーニャまらげーにゃぁぁぁ!! ダッシュ(走り出すさま)


Aust_and_I_Karate_reasonably_small.jpg
アシュリー、ファイトーッ! 


6 件のコメント :
  1. みやすけ2010/10/20 23:06

    てってれー!コメントしちゃうよ♪
    ��HK杯に向けてモリモリテンション上がってます。
    ��BAにゆかりん入るんじゃないかと本気で期待したりもしましたが、それはそれで(泣)
    アシュリーがどんなマラゲーニャ魅せてくれるのか楽しみですねー。アシュリーはキレのあるスピード感あふれる演技が出来る子で、ここ2年くらいの間にすっかり女性らしくエレガントになりましたね。少女から大人の女性への変革が上手く行ったケースなのかなと思ってます。
    クリスティのこの全米の演技は初めて観ました。サルコウ決めた後の笑顔がいいですね!
    どの時代もそうですが、ライバル=好敵手の存在って大きいですね。敵じゃないんですよね、認め合い高めあえる相手なわけですから。
    現在のアメリカも若くて素晴らしい才能と魅力を持った選手がたくさんいるので、アシュリーも切磋琢磨してさらに素敵なスケーターになってほしいですね。

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  2. ��みやすけ様
    どうしよう、ドキがムネムネが止まらないの!
    でも止めたら心臓も止まっちゃう!
    てなワケワカメ状態。
    みやすけ様も一緒にアシュリー応援してちょ。
    昨シーズンの髪飾りかわいかったなぁ。
    クリスティの3S決まった直後のガッツポーズ出たよ!はマラゲーニャ動画にも使いました。
    あのシーンをどうしても使いたくて。
    判りました?
    演技途中で衣装と同じ赤い髪飾りが取れてリンク中央に残されてるんです。
    演技に集中していれば気にならないものだとは思うんですが。
    「何この低空ジャンプ プギャー」みたいに言うみどりファンも中にはいるけど、みどりと比べれば低空に決まってるよそりゃ。
    サルコウは苦手だったけどルッツは得意。
    冒頭の3Lz-3Tの回転の速さとキレは今見ても本当にスゴイ。
    自分の好きな選手のライバルを嫌いにならなきゃいけないなんてバカげた理由はないでしょ?
    ルディの元相方よ!乙女ペアよ!
    TBA一郎
    ・・・言ってみたかっただけw

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  3. 3アクセル vs 3ルッツー3トウ …。
    歴史は繰り返しちゃってますね(-.-;)y-~~~
    今年の五輪前後にメディアがしつこく騒いでいた“3アクセル vs 3ルッツー3トウ”の報道を観ていて、「それなら小学生の頃に観ましたけど(-_-)〜…。」と思っていました(笑)。
    あと、“ライバルのミスを喜ぶ”で思い出したのは、トリノ五輪の後に荒川さんと対面した某大臣。
    よりによって、荒川さんご本人に向かって「スルツカヤが転んだときは“やった〜”って思いました」くらいなことを仰いましたね(--;)
    荒川さんは困って苦笑いでした…。

    この件、後から問題になって、確かこの大臣は謝罪しましたよね?…なんのこっちゃ(--;)
    (ってゆーか、単純に点数を見る限りでは、イリーナとサーシャの転倒がなくても荒川さんが勝っていたと思いますが……大臣さんはそのへん無頓着なくせにライバルの失敗は喜んでたんですね( ̄_ ̄;)……。)
    NHK杯、始まりますね!
    私はアシュリーも好きなんですけど、キャロたんも好きで(>_<)!レイチェルも応援したくて!
    だから、アメリカ3人娘はみんなまとめて応援したいと思います(^^;)

    返信削除
  4. 確かにクリスティの演技が記憶に残るか・・?というとそうではないかもしれない(アメリカでも知名度がケリガン、ハーディングの陰に隠れがちらしい)、しかし現在も時折プロ(&エヴァンが出たダンス番組)で演技する姿は美しいです。
    ��ライバルのミス
    まあ本人は顔に出さないことが多いですが、周囲が喜んでいるところを撮られていることはありますね^^;一瞬ニヤっとしたところを撮られたり、露骨に07年全米のエヴァンチームのようにジョニーがこけたとき本人も大喜びしていたという例はある。スポーツなので勝ち負けにこだわりすぎると余裕がなくなってそうなるわけです。
    大臣なんかはスポーツはなんでもよくて「国威発揚」が目的ですから、憎きソ連だった国の選手がこけた、で余計に、という気も(親分の国のサーシャのことはスルー)。

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  5. ��sato4zuka様
    みどりも3Lz-3Tをフリーに入れてたんですけどね、残念ながら五輪では最初がダブルになってしまい、それで「ああ、なんかヤバイな・・・」と感じたら次の3A失敗しちゃったんですよね。
    みどりがトリプルアクセルを決めれば金メダル!みたいな報道だったので(ありゃ、バンクーバー時と一緒じゃないの!?)、どちらかというと「トリプルアクセルのみどり VS 表現力のクリスティ」という煽り報道が多かったように思います。
    みどりに芸術性が欠けている、といった思い込み決め付け報道ではなく、ちゃんと演技を見て報道してもらいたかったですね。
    こういうマスコミの体質は何年経っても変わらないもんだなぁ、と感じたものですが。
    「ロシアの人が転んでやったと思いましたよー」てなこと言ってましたね、あの大臣。
    あの時の荒川さんの固まった表情・・・
    フィギュアなんて元々興味ない人なんだもん、謝罪までしたっていうのは覚えてなかったですが、きっと周りから言われて形式だけだったんでしょうね。
    アメリカ女子ってのはいつの時代も凄いですねぇ。
    甲子園に出たいけど強豪校揃いで激戦区の大阪じゃしゃーないわ、みたいな。
    でも簡単に野球留学(国籍変更)ってわけにもいかないし。
    まぁフィギュアでもありますけどね、枠っていうのはもうちょっと見直せないもんかと思います。

    返信削除
  6. ��Canary様
    アメリカに住んでないからわかりませんがw クリスティのネームバリューはかなりのものだと思いますよ。
    ご自分の名前を入れたショーもやってましたし。
    ライバルがコケて( ̄ー ̄)ニヤリ っていうのは選手自身の中にもそれはあるものだと思いますよ。やっぱりね。
    10代20代の血気盛んな年代ですし、勝負の世界、みんないい子ちゃんじゃやってられない。
    でもトップクラスになってくると他人の失敗どうこうより己との戦いみたいな世界になるんじゃないかな。
    そういう勝負の世界に身を置いた人でないとわからない感情かもしれませんね。
    そういった点では日本人はそういう露骨な感情を表に出さない方なんでしょう。
    それが美徳でもあり、勝負師としては足りない部分なのかもしれない。
    武士道の精神で、でもやるときはやる!そういう感じでやってもらいたいものです。
    あれ、誰の話してるんだろう。

    返信削除

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