昨晩(11月16日)深夜、マツコ・デラックスがバラエティ番組の中でみどりを取り上げるらしいとの情報を聞いて、期待半分、半分「またあれかな・・・」の気持ちで見てました。
● マツコ&有吉の怒り新党 番組公式HP
本題は27:15~過ぎから。
別のところ1 別のところ2
「3大みどり」、
つまりみどりを代表する演技を3つ取り上げて紹介するってわけね。
普通に考えたら
1.1988年 カルガリーオリンピック フリー
(トリプル5種類ガッツポーズでたよスタオベヤンヤヤンヤヒューヒュー 総合5位)
2.1989年 世界選手権 フリー
(3Aを含むトリプル6種類、技術点6.0が5つ、日本人選手初優勝)
3.1992年 アルベールビルオリンピック フリー
(五輪で女子初の3A、フィギュアスケート日本人選手初のメダル・銀)
ってチョイスになるでしょうね。
3つなんかじゃ
ぜんっっぜん足りないけど!

結局放送されたのは
- 88年カルガリーフリー
- 91年ワールドOP
- 92年アルベールビルフリー
カルガリー映像の時にやたら「当時無名だった」を強調してたけど、んなこたぁない!(by.タモさん) 12歳で女子初の3T-3T、世界選手権も14歳から連続して出場してるし。(15歳は地元東京での大会に出場が決まっていたけど試合直前に足を怪我して棄権)
カルガリーの映像でまるでその時に初めて3T-3Tを成功させたかのようなナレーションになってたけど。
今年2月に書いた「伊藤みどりに襲い掛かった試練から見えた本質」という記事、この中で今回の番組で2番目に取り上げられてた91年世界選手権のアクシデントの事を書きました。昨晩、この番組が放送された事でこの記事や他のみどり記事にも多数訪問頂いているようです。
ああ、そういえば有吉の事も書いてたなぁ。あんまりウ○コな発言するもんだから。
マツコ番組に感動して検索でここへ来ていただいた皆様、期待していたような内容ではなかったですか?
期待にそえない内容だったらごめんなさい。

私もマツコがみどりを熱く語るのは好きです。数年前にやってた「ピンポン!」という番組でもみどり本人とご対面して舞い上がってましたね。
だったら、どうしてここであえてあのリンク飛び出し事件をまた取り上げるのでしょう?
約2年前の別の番組でも同じ試合を(飛び出した部分だけを)取り上げてました。
2度目。2度やるか。
このチョイスはマツコじゃなくてスタッフですか?
最後に「こんな番組でみどりを取り上げてほしくなかった」って言ってたけど。
何も知らないはずはないですよね。
試合内容については「伊藤みどりに襲い掛かった試練から見えた本質」で書いたので、もうここでは詳細には書きません。
マツコがみどりファンを公言する事で、みどりを知らない世代の人が興味を持ってくれるのはいい事だとは思っています。
あの番組を見て興味を持った人たちが、そこから「伊藤みどり」をもっともっと深く知るきっかけになったのであればそれはそれでいいことだと思います。
でも・・・やっぱりバラエティのノリでもっと深刻な問題も含んでいるあの事件と試合をああいう形で浅く取り上げてほしくなかった。
「オリジナルプログラムで見事3位に入った」
これだけで片付けてほしくなかった。そうじゃない。
ユベールとの衝突で靴に穴があいている状態で滑った事、
足にテーピングをしていたのでそれがクッションになって貫通までは避けられた事、
演技終了後に飛び出したところのカメラマン席へ謝りに行って破損したフェンスのかけらを拾った事、
キスクラから引き揚げて病院へ直行、
翌日、満足に滑れる状態ではないのにフリーを滑りきり、4位に入ってアルベールビル五輪の日本女子選手の枠を2つ取った事・・・
書いていったらキリがありませんが・・・少なくともあの試合はOPだけで終わったわけではない、
フリーまで滑りきって、でもメダルには手が届かなかった4位。
そこには触れてもらいたかった。そこだけは。
OP(ショート)だけの成績を強調するなんて本末転倒。
みどりを、フィギュアスケートをよく知らない視聴者はマツコが言った言葉をそのまま事実として受け止めてしまう、
そこまでカルガリーの演技を何度も見ているほど好きであれば、規定・SPを含めての5位という順位である事にも触れてほしかった。
もう少し自分の発言の影響力を考えてほしい・・・
これが偽らざる本音です。
もうひとつ。
まだアルベールビル五輪の演技見られないって言ってた事にもびっくり。
それもう何年前の発言?
その間に「みどりの熱狂的なファン」として知られているわけでしょう?
「反みどり的な流れ」ってどういう事でしょう?いつどこでの話でしょう?
ハーディングやクリスティが台頭してきた頃の事ですか?
アルベールビル公式練習でのボナリーの事ですか?
みどりのオリンピック金メダルを期待・予想していたのは日本人だけだったとでも?
「みどりの点がなかなか伸びなくなってた時期」って・・・誤解を招くような安易な言葉でなく中身をちゃんと説明してほしい。
アルベール五輪前哨戦と言われた91年ラリック杯のフリー、見てる???
ジャンプすっぽ抜けをリカバリして最終的にはトリプル6種類跳んで6.0出してる審判もいたけど当の本人は
「もうメチャクチャ・・・」って言ってた試合。
助さん角さん、もういいでしょう、
マツコにアルベールビル五輪の演技動画を
オリジナルプログラムからフリーまで
通しで見せてあげなさい!
Midori Ito 1992 Albertville Olympics OP (USTV)
Midori Ito 1992 Albertville Olympics LP (JPTV)
Midori Ito 1992 Albertville Olympics LP (subtitles)
スコット・ハミルトンの言っている事も含めて見てください。
あの頃を知っているフィギュアスケートファンであれば、みどりがどれほどの想像を絶するプレッシャーを背負わされてきたか知っているはずです。
みどりファンであればこの試合はやはり辛いかもしれない。
でも、もう20年経つんです。
今ならもうあの頃とは違う気持ちで、視点で見られるはずです。
フリーだけでなくOPだってNHK杯とは演技構成も編集も変えているんですよ。
細かいところを見ていけばますますみどりの凄さがわかり、新しい発見がいくつもあるんです。
それを知らずに何年も過ごしているとはなんてもったいない。
89年の世界選手権を取り上げないなんて、それがマツコのチョイスではなかったとしても、本当にファンであるのであれば普通はあの場で言及すると思いますが。
なんでワールド初優勝のアレが入ってないのよぉ~!?世界選手権で女子が初めてトリプルアクセルを跳んだのよ?歴史的瞬間よ?
当時の男子でもトリプルアクセル跳べるのはトップクラスの数人だけって時代よ。
試合でトリプル6種類成功って女子では今でも誰もできてないのよ?
技術点フルマークが5つも並ぶなんて前代未聞なのよ?
この試合がどれだけ革命的だったかあんたたち何もわかってないのね?
有吉、うるさい!お前黙ってろ!
革命よ!イリュージョンよ!宇宙人よ!永遠のレジェンドなのみどりはっ!!!

これぐらいの事は言ってくれると思ってたけど。
Midori Ito 1989 Worlds LP (USTV)
番組でのアルベールビル五輪の映像のナレーションが「衝撃のデビューから4年」
基準はすべてオリンピックなんですね。所詮バラエティ枠の中での特集。
これがGPSの放映権を獲得している放送局の番組。はぁ・・・
ここに辿り着いた皆様、私だってただの一素人ファンなんですよ。偉そうにごめんなさい。
みどりの動画はたくさんありますので、順番なんてどこからでもいいんです、特定の動画だけではなくいろんなものをぜひご覧ください。
テレビの報道だけでは見えなかったものが見えてくるはずです。感じるはずです。
何度でも言いましょう。
伊藤みどりは神。永遠にネ申。







伊藤みどり トリプルアクセルの先へ [単行本(ソフトカバー)]
野口美恵 (著) 主婦の友社 1,680円(税込)
発売予定日 2011年12月16日
楽天ブックス
セブンネットショッピング
みなさん、今すぐ予約!予約!!
勝って損はないから!中身は保障するから!(←私もまだ見てないよっw)
野口美恵さんが書いてるから絶対大丈夫!



初夏の世界アダルト競技会の時に雑誌Numberに書いたものとはまた別の内容でしょうか。
ワクワクがとまりません。そのワクワクじゃねーよ!
って結局最後はいつものアホなノリで終わります。

2011年11月19日 追記
● 北九州アイススケートフェスティバル2011
伊藤みどりさんのワンポイントレッスン 会場 北九州アイススケートセンター
日時 平成23年11月27日(日) 午前10時~午後8時
(受付 午前9時30分~)
入場料無料(午後1時より 貸し靴代 500円)

● 北九州唯一のアイススケート場、今年もオープン-伊藤みどりさんの教室も(小倉経済新聞)
レイアウトが狙ってますねぇw 萌え萌え~ 入場料無料・・・ううう行きたいなぁ。
ご都合の付く方はこの機会をお見逃しなく!
● 伊藤みどり in 函館 フィギュアスケート教室
受講申込日時および受付場所 12月6日(火)市民体育館第1会議室
各コースで受付時間が異なります
教室実施日 平成24年 1/4(水)、5(木)、6(金)、7(土)
詳細はコチラをご覧ください。
伊藤みどり in 函館 フィギュアスケート教室
函館市民スケート場

2011年11月25日 追記
「2016年の東京オリンピック招聘活動をされているそうです。」との事です。
(ブログ主様、お借りいたしました。ありがとうございます。)

2013年03月06日 追記
この記事の冒頭に貼り付けてある怒り新党の動画は現在削除されて見られないようですね。今でも各地域で番組の再放送があるようなので、見逃した方は随時チェックしてみてください。第35回の放送分です。
先月、2013年2月7日にフィギュアスケートが大々的に特集されたNumberが発売されました。
● <スペシャル対談> 伊藤みどり×マツコ・デラックス 「アタシの愛した女王たち」(1/4) - Number Web : ナンバー
上記のウェブ版は雑誌掲載の後半の抜粋ですね。買いそびれた方はネット販売でも古本ででもぜひ。全体を通して中身の濃い良質で充実した記事がたくさんありますが、中でも安藤美姫選手の記事は読み応えがありました。
雑誌が発売されてからしばらくはこの記事へかなりのアクセスがあったようです。
当ブログは1月にSeesaaからBloggerへ移転したばかりで、アクセスは検索に引っかかる旧ブログの方に集中していたみたいですね。私自身今はこのBloggerの方で手一杯で詳細までは把握できていないのですが。
きっとNumberの記事を見てワクワクして訪問してくれた人にとってはその期待を大きく裏切る内容だったかもしれません。
この3大みどり記事を書いてから1年以上経った今になって追記をするとは思ってもいませんでしたし、私自身、このブログでマツコに関することはこの記事以降書く事はないだろうと思っていました。
私が何かを書けば書くほど嫌味か皮肉、もしくは僻みとしてしか受け取られないでしょう。おそらく。概ねマツコの言っている事は世間には好意を持って受け入れられているように感じていますので。
マツコの影響力は大きいです。マスメディアの力はこんな偏狭ブログと比べたら象とアリぐらいの違いです。
しかし、だからこそもう一度だけここで喉に引っかかったものを取らせてください。

せっかくみどり本人とコアな話が出来る機会を与えてもらったのに、なぜあそこでクリスティ・ヤマグチの名前が出てこないのでしょう。絶対に出してしかるべき語るべき選手です。
みどり本人の口からアルベールビル五輪の公式練習でボナリーがバックフリップをしたという話が出たというのに、そこから衣装の話にしか広がらないとか・・・
(ちなみにマツコが「ゴルチエ」と言っているボナリーの衣装は「クリスチャン・ラクロワ」ですね)
この動画はアルベールビル五輪女子の試合前の展望としてカタリナ・ヴィットがインタビューを受けているものですが、オリジナルプログラムの公式練習でみどりの曲(ジェラシー~エスパーニャ・カーニ)がかかっていてみどりが優先的に練習ができる貴重な時間にボナリーが試合では必要のないバックフリップをやって物議を醸した、それについての話です。
動画の画質があまり良くないのでわかりづらいかもしれませんが、この動画では0:42~からジェラシーの音楽がかかる中、ボナリーがリンク中央でバックフリップからの3Tを跳んでいます。その直後、0:50~0:51ボナリーの後方画面左から右へと移動するポニーテールの選手がみどりです。
この音楽、聴き覚えがあるでしょうか。NHK杯では3A-2Tを跳んでいましたが、試合直前に調子を落として3Aが決まらなくなっていたみどりが本番では3Lzのコンビネーションに変更して失敗した、あのジャンプの助走に入る直前です。
こちらの動画、0:58で一時停止させているニアミス場面は最初の動画でボナリーがバックフリップをした直後を別の角度のカメラから捉えた映像です。助走の途中でこのような行為をされては非常に集中力を削がれてしまいます。3A-2Tはすっぽ抜けてしまいました。この後にOP本番で最初に跳ぶジャンプを3A-2Tから3Lz-2T(もしくは3Lz-3T)に変更したのですが、本番ではご存知の通りまさかの転倒をしてしまいました。
金メダル最有力候補のみどりと、地元フランスでのオリンピックで開会式では選手宣誓、期待もされていたボナリー。2大会連覇の金メダリスト・ヴィットがメディアでここまでの怒りを持って発言する程のボナリーのバックフリップがどういう意味を持つのか。これは「威嚇危険行為」以外の何物でもないのです。
この事件を・・・ご存じなかったのでしょう。きっと。そして94年幕張世界選手権で有香ちゃんの優勝が決まった時涙を流して我が事のように喜んでいたみどりの事もご存じなかったのでしょう。対談の中では軽く触れられたに留まったボナリーの表彰式での態度・行動、私はフィギュアスケートファンとして今でもあれは恥ずべき行為でありフィギュア史に残された汚点だと思っています。
前年の世界選手権OPウォームアップで突っ込んできたフランスのユベールとの衝突事故、うずくまってふらふらになってやっと立ち上がったみどりの真横を通り過ぎる黄色い衣装のボナリー。
カメラクルーのいるフェンスの外へ飛び出したみどりの演技に(転倒と同じ扱いなのかと)審判の判断・評価が分かれた時、後でボナリーのコーチがみどりの点数に抗議したって話もありましたっけ・・・(「演技をするべきリンクの外に飛び出たのだから失格にすべき」だったかな)
今のように「選手はみんな仲良し」なんて時代ではなかった。
リンク外飛び出し事件は・・・みどりがその話をする時は「やっちゃった(๑≧♉≦)」みたいにおどけて言う。そこで終わる。それ以上は言わない。誰も批難するようなことはしない。
あの話が出たら熱狂的ファンで通っている人なら事件の背景をフォローしないと。
「(飛び出した事が)革命」なのか、「(ハチャメチャなこと→みどりがやってきた事が)革命」なのか、そんな表現の仕方で終わらせちゃ知らない人は益々勘違いしてしまうでしょ?
対談の進行役が野口さんだったのは良かったです。年末にチラッとだけやってたナイナイ矢部が絡んだ番組、ああいうイロモノ扱いは悲しい。「みどりの扱いが悪すぎる」と言うのならあんな番組に出させちゃダメでしょ?
ただし、みどり本人はああいうの喜んで出ちゃったりするタイプなんだけどね。
これだけは・・・どうしてもこれだけは。
いい時だけのみどりを見ているのはそれは楽しいでしょう。もう20年以上経ったのですからそろそろ「伊藤みどりの本質」に正面から向き合ってみてはどうでしょう。それはもう宝石箱のようにたくさん輝いたものが出てきますよ。フィギュアスケートとはこういうものなのだと新しい発見がいくらでも出てきますよ。影響力が大きいからこそ「やっと見てみたわ。勇気を持って見ちゃったわよぉ~!」とでも言えばさらにあなたの言う「みどりは過小評価されすぎ」を「過大評価」に変える事が可能なのです。
後は動画を見て皆さんがそれぞれ判断してください。
対談ではケリガンやタラをクソミソに言ってたけど、みどりはそういう話には乗ってこないね。どんな選手に対しても悪く言うような事は決してしない。
あれ?マツコさんは「ロシアの伊藤みどり」と(一時期)言われたスルツカヤは眼中にはないわけで?
っていうやっぱり皮肉な内容で終わります。
対談は編集されていて必ずしもすべてが紙面に載っているわけではないという事も考えました。それでも掲載雑誌がスポーツ専門誌でありフィギュアスケート特集のひとつであれば大事な部分があればカットはしないだろうと。バラエティ番組ではないのだから。
ここを見てくれる人はフィギュアスケートファンが大多数だという前提で書いています。
嫌なヤツでごめんなさい。

おっと、上記の動画の終わりに言ってた
「あなたもライバルにプレッシャーかけてたでしょ?」 ( ´∀`)σ)∀`)
「な、なんのことかしらおほほ」 (;´∀`)
っていうやりとりはコレですね。

そう、今のように「選手はみんな仲良し」なんて時代ではなかったのですよ。競技に対してはストイックだった。
ヴィット様もベルリンの壁崩壊前の国の威信を背負わされていたしね。質は違っていてもトップを争う位置にいる選手の心理状態は十分理解できる経験をそれはもうたくさん持っている、だからこそのあのインタビューだったんだと思います。
みどりのアマチュアラストシーズン(91-92)についての記事をいつか書きたいと考えています。
興味のある方はその時にまたお付き合いくださいませ。

2013年04月11日 追記
一ヶ月前、雑誌Numberでの対談の内容からボナリーに関する件を含む追記をしたのですが、もちろんその時は後になってマツコが番組でボナリーを取り上げるなど想像もしていませんでした。
昨晩放送された怒り新党の中で「新・3大スルヤ・ボナリー」という特集が組まれました。放送局がテレビ朝日なので、今日から始まる国別対抗戦のPRも兼ねて、といったところでしょうがPRになるような内容だったかどうか。
130411
私がマツコに対して書くのはこの記事で終わりです。
マツコファンの方、番組に共感してここを訪問してくださった方には心象悪くする内容で申し訳ありません。
ここは私のブログであり、それなりには長年フィギュアスケートを見てきた一ファンとしてここにだけ書いています。

この特集はボナリー側の観点による切り取られた編集でしかありません。本当に伝えなければならないものをざっくりカットしては視聴者に誤った印象を植え付けます。
バラエティー番組とはいえ、冒頭から
「ダブルアクセルはしっかり助走をとって跳ぶのが常識」
と言いながら流れた映像が幕張での有香ちゃんが3Lo-2Tを跳んでる映像!!おいおい、ダブルアクセル関係ねぇ!
ボナリーの助走なしでいきなり跳ぶ2Aは体操系のバネを持った体操の跳び方。いきなり跳ぶジャンプに「スゲー!」って言ってるのにその後に流れた91年ミュンヘンワールドのフリー動画、当時の解説の杉田さんの声がまったく正反対の事言ってるんですが。
「問題はジャンプの前に長く待つそのスケーティングをどう評価するかなんです。」
ボナリーは(2A以外のジャンプは)助走が長くて跳ぶ直前にクルッと向きを変えてグリッと上に回転する跳び方だった。
女性で果敢に4回転にチャレンジした事は評価されるべきとは思いますが、どう見てもグリ降り回転不足の4Tですね。でも4回転が認められなかったから全体の点数が下げられたという断定したナレーションは間違ってますよ。放送で表示されたのはアーティスティックインプレッション(芸術点)の方。
ほとんど助走なしのジャンプはみどりもたくさん跳んでたのはファンなら御存知でしょ?演技の流れの中で跳ぶから美しいジャンプなの。身体能力スゲーだけじゃ心には響いてこない。
それに「あの伊藤みどりでさえも3回転半(4回転に届かない3回転半止まり)」みたいな編集に対しても、前向きに跳んで半回転多いアクセル系とその他のジャンプでは跳び方も回転数も元々違うのだということぐらいは補足されてはどうですか?3Lo-2Tをダブルアクセルって、そこ大いに突っ込むところでしょ?

ボナリーがリレハンメル五輪当時「金メダル最有力候補」だったという記憶はないですが、メダル候補のひとりではあったでしょう。
その一ヶ月後に日本の幕張で開催された1994年ワールドの演技が取り上げられたのですが、先にリレハンメル五輪に触れているのだからその時のメダリスト3人が出場しなかったという事実にもちゃんと触れておいてもらいたかったですね。
この動画は幕張ワールドのボナリーの演技、ボナリーが滑った次の滑走の有香ちゃん、そして有香ちゃんの優勝が決まるまでのものです。
ナレーションでジャンプ跳びまくりって言いながら「4回転を封印し表現力で勝負」ってテロップも矛盾してますね。正反対でしょ?3T-Half Loop-3S-2Tなんて4回転に匹敵かそれ以上の驚異の技です。
だけど二人の演技を続けて見ればそのスケーティング技術の差は歴然、フィギュアスケートはジャンプ大会ではありません。有香ちゃんのエッジが氷に吸い付くようなスケーティング・スピードは今の採点法だったら加点付きまくりでしょう。技術芸術両面で評価されてしかるべき、金を獲るにふさわしい演技だったのです。
佐藤有香ファンであればこの特集には大いに疑問を持ったでしょう。
有香ちゃんも3位のターニャ・シェフチェンコも自分の実力で掴み取ったメダルと表彰台です。ボナリーのアスリートにあるまじき行為でせっかくの晴れやかなメダルセレモニーが台無しにされたのです。自分の我を押し通してゴネて会場にいたすべての人を待たせて多大なる迷惑をかけた選手をなぜ持ち上げるような事をしなければならないのですか?あの特集の中に他選手とこの競技に対する配慮と敬意は何も感じられなかった。
最初にボナリーとの比較として「しっか~~り助走を取ったダブルアクセルを跳んでいる選手の例」として出てきたのが幕張での有香ちゃんの動画。しかもそれはダブルアクセルとはまったく別物の3Lo-2Tというコンビネーションジャンプ。虚偽の編集による印象操作ってこういう事ではないの?別名「真の優勝者はボナリー」といわんばかりの佐藤有香否定特集ですか?失礼にも程があります。
有香ちゃんに「自分の演技に集中して楽しんで滑ってきて」とエールを送り、自分に続く後輩の優勝に我が事のように涙するみどりの姿とその胸の内は汲み取れませんでしたか?
長野五輪フリーでのバックフリップ、あの時の日本放送の解説は刈谷アナと有香ちゃんでした。そこにも触れて欲しかったですが、触れたところで幕張の件を持ち出して穿った見方をされてもアレですし。
競技で禁止されている技と知りながらやるのは明確なルール違反です。反骨精神が正当化・美化されるような印象の特集を組み、それを見た視聴者は感化されやがて「本当の事」とされてしまう。マスメディアでの自分の発言がどれほどの影響を与えるのか、その発言の重みを何もわかっていない。

最後になんでマツコが泣いてるのかと不思議に思いました。いざというときに男の前で涙を見せる女の人みたいですね。あなたが涙というダメ出しの最終武器を取り出したことによって視聴者はさらに感銘を受け感化されたのでしょうね。もらい泣きまでした人もいるのでしょうね、おそらく。
人種差別・偏見による不当な採点に抗議した?正当に評価されなくてかわいそう?それで競技会では禁止されているバックフリップをやってもボナリーなら許されて賛美されるのですか?
みどり対談でも名前をあげていたのだから、ボナリーの前にデビ・トーマスというカタリナ・ヴィットの最大のライバルでありワールドチャンピオンにもなった偉大な黒人選手がいた事は御存知なのでしょう?なんでも人種差別に話持っていかなくていいです。美談でもなんでもありませんから。
「大事な試合で不当な差別・判定を受けた」と主張してルール違反やモラルを問われる行動・競技に唾を吐きかけるような行為が肯定されるようではこの競技は成り立ちません。
今現在の採点に納得がいかない方、あなたの応援している選手が不当な判定を受けていると感じても、その選手が表彰式で台に乗るのを拒否したりメダルを外すような行動をしたとしたらあなたはそれに賛同できますか?受け入れられますか?

確かにこの長野五輪のSPの点数は演技内容に対しては評価が低いと思われます。だけど主観採点競技の旧採点ではこんな点数の開きはボナリーに限った事ではありませんでした。後に有力選手が演技を控えていればいい点数を取っておかなければならないし。
右のフランスジャッジだけが突出していますね。自国の選手には甘く、ライバル選手の国のジャッジからは低めにつけられる。こういった国VS国の思惑が見え隠れする不条理な採点をいくつも見てきたから、あれこれ言われてる現在の新採点法の方がまだまだマシなんじゃないかって思わされることもしばしばなのです。
Midori Ito 1987 NHK Trophy, Ladies' Long Program
あの大旋風を起こしたカルガリー五輪前の1987年暮れの大会。NHK杯は規定が競技に組み込まれていた1979年の大会設立当時からコンパルソリーがない大会でした。
「コンパルソリーが弱いから」は何の関係もない大会でトリプル5種類、計6回(後半3T-3Tのセカンドがso)を跳んで尚、トリプル2種類計2回(単独3Tはso)のヴィットに敗れたみどりの寂しそうな顔がドキュメンタリーで捉えられていましたっけ。本当に虚ろで悲しそうな顔だった。黙って受け入れて飲み込むしかなかった。「芸術面で見劣りするから」というお決まりの理由を結果で突きつけられても納得などできなくても抗議なんてしなかった。
フィギュアスケートってのは中指突き立てる行為を賞賛・賛美するスポーツじゃない。

対談の中で真央ちゃんの白鳥の湖を「(「鐘」と比べて)子供っぽい気もしちゃう」とその一言で済ませてしまうマツコもまたマスコミの偏向報道に踊らされて流されてうわべの印象ばかりにとらわれて中身を見ようとしない人なんだなと感じました。当時トリプル5種類を跳べた選手の話が出た時、「今の選手でも跳べる人はほとんどいない」って自分で振っておいてなぜそこで浅田真央の名が出てこないのか。5種類どころか6種類ですよ。「子供っぽい」っていう固定観念だけに縛られて中身見てないのかしら?
結局「印象」だけでフィギュアスケート見てる人なんだなって。
あなたの大好きなボナリーがあなたの大好きなみどりに対して威嚇妨害行為をしていた事実を知ったらあなたはあの特集を組めましたか?
アルベールビル五輪前後の事はご存じないようですし、見ようともしないのであればこれからも知らないままでしょう。みどりはボナリーのように不服を申し出たことなど一度たりともないし、そんな事をするような選手ではありません。ボナリーとは対極にあり、そのボナリーから大事な大事なオリンピックという試合の直前に妨害行為を受けていたのですよ。
最初に取り上げられた4回転に挑戦してた試合・91年ミュンヘンフリーはみどりのOPでの衝突事故・リンク外飛び出しと怪我があった後で、みどりはちゃんとフリーの演技を滑ることができるのかとハラハラしながら祈るような気持ちで見てたっけなぁ。TBS、日曜日の夜8時からの放送。
フランスのユベールが91年ミュンヘンワールドOPのウォームアップでみどりに突っ込んできた事にまつわる話、噂や憶測だけでここに書くのはアンフェアだと思ってこれまでずっと書かないできました。
「ボナリーに有利になるように同じフランスの後輩に突っ込ませた」という噂を。あくまでも噂と憶測でしかありません。
先月の追記にも書きましたが、「演技時間の中で滑るべきリンクの外に飛び出たのだからミドリは失格なのではないか」とボナリーサイドが抗議したという話も今ソースを提示できない話です。私の記憶に残っていたから書き記しておきました。参考程度に。
「辛いから今でも見られない」と目を背け続けた結果、御存じないから「みどりは過小評価されている、人間として凄いのみどりは!」という言葉とは相反する一連の矛盾した発言になり今回のような特集が組めるのですよね。
心底失望しました。
● [動画] 宙返り?フィギュア選手スルヤ・ボナリーにマツコ号泣!怒り新党4月10日 | 人気ニュース&動画から話題の出来事まで情報満載!
放送された内容をそのまま鵜呑みにして転載、この手の記事やブログは数え切れないほどあるのでしょう。元は偏った編集によるこのような企画を流す側の問題です。
マツコはマスコミが生み出したモンスター。虚像。
傲慢で乱暴な物言いと受け取られても構いません。私はマツコのような思考の人をみどりファン・フィギュアスケートファンとは認めたくないし、浅い知識と見た目の判断だけでこの競技を語って欲しくはありません。
「どちらが本当のファンか、どちらが一番のファンか」、そんなくだらないことを主張する気もありませんが、それを語れるだけの知識を必要とする場合もあるでしょう?
知識を持とうとしなかった人が知ったかぶりの誤った認識でしたり顔で自分の意見を押し付けてるだけ。見たくないのであればこれからも見ないで結構ですが、知らないのであれば知ったような顔して公の場で話すものではありませんよ。
「観戦歴の長さ=熱心で造詣が深く理解力のあるファン」ではありません。
生まれてくる時代は自分で選択できないし、フィギュアスケートを好きになるきっかけも幼少の頃・思春期の頃・大人になってから、と様々です。中身があれば年齢も観戦歴も関係ありません。
「所詮バラエティの枠内だからマニアックな話は避けて万人受けするお涙頂戴編集でOK」みたいなノリで扱うテーマなどではない。あのNumberの対談内容から、この企画を立てたのもチョイスもマツコ本人であると思っていいでしょう。こんな意図的な印象操作した内容、平気でメディアで垂れ流ししてんじゃねーよクソッタレが!
ルディのプロコンペ見てみろ。差別採点のオンパレードだから。興味なけりゃ見ないだろうけど。
これは私個人の受けた感想。スポーツライターA嶋さんの言葉?スポーツライターが言ってるんだから間違いないってか。説得力ねぇ~!!!

4年前にアイスショーで生のボナリーの演技を見ました。バックフリップはプロスケーターボナリーの「売り」ですからね、歳月を経てあの頃とは別の意味を持った技は素直に楽しめましたよ。プロになって動きも洗練されて。30代半ばで3T跳んでました。相変わらず助走が長くて急にグリッっと跳ぶのも懐かしく感じられました。
解説はみどりでした。 ってあれ?みどり解説席にいるのに喋ってないや。
いつも、みどりちゃんの記事は書かさず拝見しています♪
返信削除マツコさんの動画、なぜか途中から止まってしまうので見られなかったのですが、
いつかマツコさんは、カルガリーの時の演技は今も見るって言ってましたね。
衝撃のデビューって・・・・私にとっての彼女の衝撃のデビューは小学生の時に全日本で初めて3位に入った時のことですが(^^;)
��9年の伝説の世界選手権が入ってないっていうのはビックリです。
あの時にテレビを見ていて、どれだけ感動したか!
そして91年ワールドの辛かったこと。
でも、あの辛い出来事をRQさんはあえて記事にしてくださいましたね。
そう、あの衝撃の激突シーンから見てないと、すべては語れないんですよね。
テレビ局は飛び出した所ばかり写すけど。
あの年、ハーディングがトリプルアクセルを決めたこと、アメリカが表彰台を
独占したこと、辛かったです。
それでも渾身の力を込めて4位になったこと。
ラリック杯の動画も見ました。あの頃はテレビでは放送してくれなかったですから。
ニュースで表彰式のシーンだけ見たことがあります。
完璧な演技ではなかったけれど、今の選手でもできないトリプルルッツートリプルトゥループ、
トリプルアクセルーダブルトゥループを成功させて、すべてのジャンプをリカバーして。
あのオリンピックシーズン、彼女は本調子じゃなかったように思いました。
やっぱりプレッシャーからくるものだったのでしょう。
��HK杯のフリーや全日本のフリーも1位を取りながらも、完璧ではなかった。。。
引退してすぐの世界プロフィギュア選手権のノビノビとした滑り、プレッシャーから
解放された心からの笑顔。
あの演技が私は一番好きです。
どうしても、みどりちゃんのことを語りだすと長くなってしまいます。
今のフィギュアを見ていて、日本選手が強くても物足りないのは、やはり、自分の中で、みどりちゃんが最高の選手だからなんだと思います。
RQさん、ありがとうございます。動画、見れました(^^)/
返信削除とりあえず、マツコさんのみどりちゃんへの思いは伝わってきました。
編集にもよるのかもしれませんね。
��0分やそこらで、みどりちゃんのすべてを語ることは出来ないですから。
う~ん、でもやっぱり89年の世界選手権は入れてほしかったですね。
できれば90年も(!?)
で、さっそく本の予約しました。
すっごく楽しみです。野口さんが書いたものなら、あのNumber以上のものが期待できるのな。
��yuri様
返信削除動画、見られてよかったです。
昨晩あの番組を見てからなんだかモヤモヤが取れなくてなかなか寝付けませんでした。
「多分明日の夜にでもみどり記事を書いてしまうんだろうなぁ・・・」なんて考えながら眠りについたのです。
朝、動画を探したらあっさり見つかったので、昨晩から抱えていたモヤモヤが一気に爆発、で、勢いでこんな記事に。
GPSの最中はとても試合記事以外までは手が回らないだろうと思っていたのですが。
自分でもこの無駄なパワーがどこから湧き上ってきたのかわかりません。
アルベールビルは現地入りして最初はまぁまぁ良かったんですが徐々に体がガチガチになってジャンプも決まらなくなって。
確かマチコ先生の風邪がうつってしまったのではなかったかなぁ。
あの頃のみどりには金メダルの絶対的有力候補としての期待が半端ではなかったです。
「プレッシャー」と一言では片付けられない重い思い重圧。
最後のシーズンは周囲から金メダル候補として「1位は当たり前」と見られていて、表情がずっと硬かったのが思い出されます。
前にも書きましたね、確か。
「みどりの日々」動画で、91年ワールドと91-92シーズンの部分の動画は泣きながら作ってたって。
記事内容、「お前がマツコに偉そうに意見できるほどのものか!」って言われたら受けとめます。
私だってみどりのすべてを把握しているわけじゃないし。
ただみどりファンとして、フィギュアファンとして、マツコには最低限ああいう場で誤解を生むような発言はしてほしくなかった、そういう気持ちが強かったんです。
ファンなら間違った箇所があれば訂正するぐらいの事はしてもらいたかったなと。
伊藤みどりという選手からフィギュアに入っていった不幸でしょうか、どうしてもみどりを基準に考えてしまうのです。
今はたくさんの選手の個性を楽しんで見られるようになってきて昔ほどには思いませんが・・・
うーん、やっぱりみどり最高!!!
yuriさまもおっしゃってるように、プロになってからのみどりちゃんの演技、現役のときの演技とは違う意味で大好きなんです。本当にすばらしい演技だと思います。他の選手は、やっぱりプロはアマチュアと違うのね、ってがっかりすることもあったんですが、みどりちゃんは別格。すごくいいんです。
返信削除うまくいえないけど、日本でのみどりちゃんの扱いはフェアじゃない気がするので、RQさまがこうやって記事出してくれるのはありがたいです。
��ぷぷ様
返信削除今はIT時代でこうやってぷぷ様はじめ海外在住の方とも簡単にコミュニケーションもとれるし、昔の演技も動画サイトにはほぼ出回っているしでいい時代になりました。
当時は知らない事も多かったですしね。
みどりがプロになってからのものはプロ選手権の模様が放送される程度で、ハッキリいうとPIWへ見に行ける人以外は「あの人は今」状態ではなかったかと思います。
報道されないんですから。報道しないんですから。
あれだけアルベールビル五輪の時に「金メダル獲得が日本国民としての義務だ!」といわんばかりのプレッシャーをかけておきながら、祭りが終われば後は用済みですよ。
キツイ言い方をすればね。
マツコが「みどりの評価が低すぎる」って言って憤慨してたけど・・・、アルベールビル五輪の演技も見ていない人にはその辺りの気持ちまでは代弁できるはずもないなって感じます。
どん底の時を正視しようともしない人にはね。
また毒を吐いてしまいました。
マツコがマスコミに出始めた頃にみどりファンを公言してたのは嬉しかったんですよ。
でも、流れているVTRを見ながら
「あら、これはいつのだったかしら?」って言った時に
「あ、この人他はほとんど知らないんだな」って思っちゃった。
記憶違いでなければ、89年ワールドの3A跳んだ時の映像。
あれじゃなかったとしても、みどり全盛期の頃の3A映像なんて限られているし有名なものばかりなんだからそういう発言自体が出るはずはない。本当に他も見ているっていうならばね。
マツコさんにこのブログに来てもらってもいいですよ。
来るはずもないでしょうけど。
喧嘩を売っているわけではないんです。
本当に好きであるならば、好きな選手の事が歪曲して伝わるのは耐えられないでしょう?
あなたはそれをやっているのかもしれないんですよ、ってね。
感情的になってごめんなさい。
��Qさん、こんにちは。
返信削除先だってはメッセージどうも有り難うございました。
私も、3つのうちあの一つが何故選ばれたのか、なんだか不思議です。
今、手元に1998年のギネスブックがあるんですけど…みどりちゃんが載ってるんですよね、一つの国際大会で審判員から6点満点を与えられた数が最高だったのは、シングルでは、7人の審判から6点満点を与えられたのが最高でそのうちの一人が1989年のパリの世界選手権での伊藤みどり、と。
その1989年のパリの世界選手権って、みどりちゃんが女子では初めて世界選手権で3Aを降りた試合です。
日本人では初めて、確かアジア人でも初めて金メダルをとった、フィギュアスケートファンでなくても意味のある演技だったと思うのですが…。
あのマツコさんの番組が、コアなフィギュアスケートファン向けなのではなく一般人向けであったならば、1989年の世界選手権ははずさないで欲しかったです。
そして1991年の世界選手権での出来事を取り上げるなら、私も、RQさん同様、衝突とOPだけでなく、最初から最後まで全部触れて欲しかった。
放送時間の関係でそれが出来ないのならば、むしろ取り上げないで欲しかったです。
あれは一連で見て、かつ当時の背景も理解しないと、全体が見えてこないんですよね。
「当時無名だった」は私もちょっとカチンときちゃいました。
私がフィギュアスケートとみどりちゃんファンになったのは1983年なんですけど、それ以前から私は伊藤みどりという名前は認識していましたし、その年のサラエボ五輪出場をかけた全日本選手権では、新聞でも大きく取り上げられていましたし、当時のFOCUS誌にも見開き2ページ載ってて、ファン以外の人にとっては無名だった、ということは決してないと思うのですが。
最近、フィギュアスケート仲間とやりとりしていて感じたこと…
自分が知らない時代のことは、触れても良いけど語らないでほしい。
動画サイトの伊藤みどりのシェヘラザードしか知らない人が、浅田真央のシェヘラザードは伊藤みどりのシェヘラザードを超えたとか言わないでほしい。
そもそもその二つを比較することなんて困難なことだと思うのだけど、みどりちゃんがシェヘラザードを滑っていた頃のフィギュアスケート界を知らずにとやかく語るなかれ、と感じています。
最近いちいちカチンカチンきています。
��zoe様
返信削除zoe様からのコメント拝見して、私もうんうん、と頷くことしきり。
「バラエティの枠内で、しかも3つに限定されているからしょうがない、何をムキになっているの?」
って思われてるんでしょうかね、この記事・・・
3つしかないのであれば、自分の発言が少なからず影響があるとわかっているはずですから、ご自分で選んだものではなかったとしてももう少しみどりファンとして発言できる事はあっただろうと。そこですね。
ユベールとの衝突についてはサラリと流しただけだったのはよかったかもしれません。
もっとも、さっき動画見直したらモノクロでスローで流していましたが。
あの時の緊迫感はあんなものではなかった。でもそれをやってユベールを今口汚く批判したって仕方ないし、みどりもそういう事は一切しなかった。
リンク外に飛び出した背景とその後のフリーもちゃんと語ってもらわないとね・・・
あの状態で演技後半、本当に後半に3T-3T跳んだんですよ!!
今でも後半に3-3跳ぶ女子ってどれぐらいいますか?
��3-2-2はありますけどね、みどりの時代は3連続を跳ぶ必要がなかったし)
「リンク飛び出したところ見せればインパクトあるしバラエティ的にはおいしいでしょ」みたいなものが透けて見えるのがたまらなくキツイです。
シェヘラザードはあまり知られてない選手も含めればそれは山のように使われている曲です。
真央ちゃんのシェヘラは試合で一度滑っただけ、まだまだこれからでしょ?
個人的にはあの上向きの手の振付多用がアラビアンナイトの固定されたガチガチのイメージ過ぎて消化不良な感じなのですが、それは真央ちゃんのせいではないし。
与えられたものをこれから自分の味に昇華させていってくれればいいと思っていますが。
みどりと比べる必要もまったくなければどっちが上だ下だという議論は無意味。不要。
「みどりより真央の方が~」って言ってるヤツ、とりあえずジョン・カリー様のシェヘラザード見てこいや!!と言いたい。
みどりを比較と煽りの道具に使うな、と。
ギロッポンさんはみどりの幼少の頃から取材もしているのに・・・
番組の制作者が無知すぎるにしても、小学生の時から天才少女として有名だったのに無名連呼はないよなぁ。
3大の中に90年ワールドのOP、フリー、EXも入れたい。あれ?全部だw
とにかく3つなんかじゃ全然足りない。
どこかのスポーツバー貸し切ってゲストに稔呼んで動画流しながら朝まで生みどり、これです。
zoe様にここに書いてもらえて私も嬉しかったしありがたいです。気持ちがちょっと軽くなりました。
みどりに関しては私よりもたくさんご存知かと思います。
これからもたくさんお話聞かせてくださいね。ありがとうございました。
今頃のコメントで申し訳ありません。
返信削除久々にPCを立ち上げたので、書きに来ました。
私もあのナンバーの記事にはがっかりでした…みどりちゃんファンならば、それは違うだろう、ってことは理解出来るけれど、この雑誌を買って読む人達は、必ずしもみどりちゃんの時代からのフィギュアスケートファンではないはず。
そんな人達が読んだら、やっぱり色々誤解されてしまうと思うんです…。
まずは…「貧困層をバカにしているんですか?」にちょっとカチンときちゃったんですね、私。
冗談というか話の流れで言ったとしても、みどりちゃんに対しては絶対に言えないと私は思いました。
ボナリーのことは…私はみどりちゃんを前にして、ボナリーのことを、「大好き」とは言えないですね…。
もともと、ボナリーのインタビューなど聞いていて、ちょっとね~、と思うところはあったのですけど、あのバックフリップ事件は今考えてもやっぱり許せない。
RQさんもおっしゃるように、マツコさんはあの事件のことをご存知なかったのでしょうね。
そして、幕張の世界選手権の時はみどりちゃんが解説していたと思うのですが、(確認出来なくて記憶の中の話なのですが)「有香ちゃん、君が代だよ!」とかなんとか、解説席ですごく喜んで言っていませんでした?
そういうのも、マツコさんはご存知なかったのかしら。
カルガリーのエキシビでみどりちゃんがトリで滑ったこともご存知なかったのかなあ、と。
確かに、あの時、エキシビの中継ではヴィットさんの演技が終わった後、閉会式の映像か何かに切り替わってしまい、地上波ゴールデンタイムでのエキシビ放送では順番を入れ替えてみどりちゃんの演技を最初の方に放送していましたから、私もみどりちゃんがトリで滑ったことを最初は気付いていなかったんですけど。
(でも、あの日以来私は、順番を入れ替えて放送したNHKも許せんのです。)
過小評価されすぎ!、とおっしゃっていただけるのはとても有り難いことだと思います。
実際私もそう思うし、周囲にもそれをもっと伝えたい。
でも、表面だけ見ていても、おそらく何故過小評価されすぎなのかわからない。
もっともっと深いのですよね…あの時代にトリプル-トリプルを跳んでいたとか、トリプルアクセルを降りていたとか、6種類のトリプルジャンプをプログラムの中に入れていたとか、それはそれで信じられないくらいもの凄いことなのだけど、それだけじゃない。
リンク飛び出し事件を、あの時代の背景を考慮しながら最初から最後まで見て初めてみどりちゃんのもの凄さがわかると思うし、得体の知れないプレッシャーとの戦いやもちろんボナリーのバックフリップ事件や試合が終わった後のインタビューも含めて全体を見て初めてアルベールビル五輪の時のみどりちゃんのもの凄さとあの銀メダルの尊さがわかると思うのです。
『大ファン』であるならば、そういう部分をもっと伝えて欲しい。
このニコニコ動画は、初めて見ました。
ご紹介どうも有り難うございます。
「あなたもライバルにプレッシャーかけてたでしょ?」は良いですね!
ヴィットさんのリアクションも…。
東西冷戦の真っ只中、東側の選手の心労はどんなスポーツであれ並大抵のものではなかったと思います。
そういう背景も、動画だけではなかなか伝わってこないのが残念です。
zoe様お久しぶりです、アリでございますw
削除Number発売が約2ヶ月前、この記事への追記が1ヶ月前、追記部分をどれだけの人に読んでもらっているのか、また自分だけが興奮してまくし立てているだけの独りよがりな内容でみんな引いちゃったかなって思ってました。
やはりzoe様は私よりもお詳しい。カルガリーEX放送の詳細まで覚えてらっしゃる!
マツコ対談は雑誌では活字に変換されて編集もされているでしょうし、微妙なニュアンスまでは伝えきれないので何もかも穿った見方をしてしまわないように・・・とは思ったんですが、それでもあちこち突っ込まずにはいられません。
記事にも書きましたが、私が読んでいて特に悲しかったのは、ボナリーのアルベールビル五輪公式練習でのバックフリップ事件の真相を知らずに幕張ワールドの表彰式での抗議事件も生で見ながらボナリーを褒めていた事。
タラ・リピンスキーの金メダルを「子どもがまぐれで取った火事場泥棒」などと表現した事。(タラはワールドで優勝もしてますし、ミドルティーンで経験には乏しくても金を取る実力は十分にありました)
他に名前を出してる選手に対してもリスペクトがあまり感じられないというか、ナンシー・ケリガンに対するあの物言いは見た目が気に入らないだけであそこまで言うかなぁって。
「マツコのズケズケ物言うキャラだから何言っても許される」ではなく、あなたの大好きな生みどりと対談をするという貴重な機会を与えられていてしかもバラエティ番組ではないのだから、個人的に好きではないという感情に関しては「友人とどこかで飲みながら談義」「ネットで思うがままに書き込んだ」みたいな感覚で話すのは控えてもらいたかったなと感じました。
しおらしく優等生なマツコというのも逆に気持ち悪いかもしれませんけど、みどり本人の前でケリガンやタラにああいう言い方をしてもみどりが同意するはずもないし、困惑させるだけなのは目に見えています。
全体を通して読んでいると選手の見た目の印象が主軸で、好き嫌いもほとんどそれに終始しているように感じました。
後半3-3跳んでたって話もインタビュアーの野口さんから振って出た話。
その3-3もトリプル5種類も3Aを含めたトリプル6種類も女子で初成功させたパイオニアだとかみどりの偉大さをもっと語れば読んでもらってる人に伝わるのにね。
苦手としていた規定の練習に時間を多く割いてのあのスケーティングでありワールド優勝も規定の成績を含めたものだったとか、技術点で6.0が5つも並ぶというのは目玉が飛び出るほどの偉業だとか、SPで2Lo-3Lo跳んじゃうのよ!?とかレイバックスピンの軸がまったくブレなくて芸術品よねーとか逆イーグルからの3Loの開放感はたまんないわよとかカウンターからの両手を腰にあてて空中あたりまえ体操ポーズで2A跳んじゃうとかアンタどこの星の人!?とか(止まらんっ!)
銀メダルを獲って尚「銀でごめんなさい」と謝った、あの頃の尋常ではない重圧、そんな中でボロボロに傷つきながらも掴み取ったあのメダルは私の中では金色に眩しく輝いています。
どんだけでも濃い人間ドラマが凝縮されているというのに未だそれを知らないままだというのは実にもったいないですね。
「過小評価され過ぎ」と言いながら、それを口にするあなたがなぜ未だみどりの本質から目を背けているのか。
「フィギュアが上手いとか、綺麗だとかじゃないの。人間として凄いのよ、みどりは。」
「見てないあなたにそれが語れるのでしょうか?」と、対談内でのボナリーに関する記述はその違和感をさらに増幅させられました。
私はこれまでも「自分が一番のファン」だなんて思ったことはないですし、「一番でありたい」とも思いません。
好きなファン同士で楽しい話もしたいしもっといろんな事知りたいし教えてもらいたい共有したい、まだよく知らないという人には私が知っていて感じている範囲でみどりちゃんの魅力を知ってもらいたいとは思っていますが。
そういう点ではもちろんマツコも同じみどりファンです。マツコがみどりファンを公言してくれたことで興味を持った人はかなりの数になるでしょう。
それに関しては大変いい事だと思っていますが、彼女(彼)の発言の影響力もまた大きいですから、誤解を与えるような事があってはマツコ自身の思いとは裏腹の逆効果にもなりうる、そこをもう少し考えられるようになれないものかと思うのです。偉そうにごめんなさい。
ニコ動しか探せなかったのですが有香ちゃんの94年幕張フリー、みどりの温かい目有香ちゃん全力応援解説を。(コメントは非表示強く推奨)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2832294
みどりのカルガリーの演技が好きならすぐにピンとくる同じ「パキータ」使ってるんですけどね。こづパパもいますね。有香ちゃんのなめらかサルコウ、爆速ステップ、見ていて気持ちがいいです。
表彰式の動画はここに貼る必要はないので控えます。
マツコに対して書くのはこの記事で終わりにしたいと考えています。
zoe様の書かれている内容は私と感じる部分がほぼ共通していて嬉しくもありありがたくもあり。
ここまで荒ぶった記事にコメントしてくださったことに深く深く深く深く感謝します。気持ちが救われました。