浅田真央 "葛藤"と"決断"
これは昨晩放送された浅田真央選手の特集です。
先日行われたジャパンオープンで披露された今シーズンのフリー演技「白鳥の湖」、苦しい時期を経て一歩階段を登れたのだと感じさせられました。
2012 ジャパンオープン
ここ数年の試行錯誤と葛藤は時には見ているこちらまでもが胸が苦しくなるような思いでした。
しかし、どれだけ周りが勝手に騒ごうがファンが心配しようが、葛藤・苦悩と戦い続けてきた日々の本当の辛さは彼女自身にしかわかりえない。
ファンは応援することで少しでもほんの僅かでも選手のパワーの一部になれるよう願うしかない。

中国杯は今週末、11月2日(金)から始まります。
● 2012 カップオブチャイナ タイムスケジュール
中国での試合はシニアの試合初参戦で2位となった2005年以来。
あのピンクの衣装でくるみ割り人形を踊っていたあどけない少女は選手として人として年々成長してこんな素敵な22歳の女性になりました。
あの頃、先輩としてひとりのファンとして愛情を持ってあなたを応援していたこの方の演技をここで紹介します。
Midori Ito 1992 Albertville Olympics Exhibition (USTV)
1992年アルベールビル五輪のエキシビション演技です。
結果的にはこれがアマチュアの試合で滑る最後の演技となりました。
(後にアマチュアに一時復帰したのを除く)
アルベールビル五輪とこのシーズン、その前年と、みどり自身に降りかかった計り知れない心の葛藤や重圧プレッシャー等についてはこのブログで何度か書いてきましたのでここでは詳しくは書きません。
真央ちゃんにはまだ先があるから。まだ道半ばだから。
あなたが生まれる前、そして幼少の時期、想像をはるかに絶する得体の知れないものと戦い続けてきた偉大な選手があなたの先輩でありあなたを応援していることを誇りとしてください。
誇り高くこれからも滑り続けてください。
でも泣きたい時は泣いていいんだよ。
♪ 虹の彼方に オズの魔法使い 歌詞と試聴
まだまだ辛くて厳しくて時には投げ出したい時があっても
雨の後にはそれをすっかり忘れさせてくれる美しい虹が
真央ちゃんの空にも現れますように。

2012年11月04日 追記
2012年中国杯の試合が終了しました。
● 2012年 中国杯 女子日記帳
女子SP2位 浅田真央(日本) 62.89
女子1位 浅田真央(日本) 62.89(2) 118.87(1) 181.76
シニア初参戦のオレンジカルメンを思い起こさせるSPの衣装と楽しく明るい演技、
大人の演技へと脱皮・美しく舞ったフリーの白鳥の湖。
昨シーズンのロシア杯での優勝はありましたが、見事な復活の優勝といっていいでしょう。
重いものをやっと脱ぎ捨てられたかな。まだ脱ぎかけかな。
どうしてこの選手は見ている人の胸をこうも熱くさせるのか。
私は伊藤みどりという選手がいなければこの競技にここまで深くのめり込むことはありませんでした。
あの頃もこんな気持ちだった。
今ほど試合数も放送も多くはなかったけど、みどりの試合に一喜一憂。
じわ~っとあの頃の感覚が呼び戻されているかのような、そんな気持ちに真央ちゃんはさせてくれる。
これまで当ブログは過去の名選手から現役選手までを取り上げてきたので、特別真央ちゃんだけを取り上げた記事はほとんど書いてきませんでした。
真央ちゃんのあの「告白」インタビューがなければひとつの記事にはしませんでした。
「今、これを記事にしたい、形に残しておきたい」
そういう衝動に駆られました。
あの時もそうでした。
私にとっては「事件」でした。
この短い文章を絞り出すのにどれほどの勇気がいったのか。
どれだけの苦しみと葛藤の中であれだけの偉業を成し遂げてきたのか、戦ってきたのか。
今、何かを彼女に伝えたい、
少しでも、ほんの僅かでもこの気持ちが彼女を救えるのであれば救いたい。
この気持ちで彼女を助けることができるのであれば助けたい。
そう思いました。
このブログは閉鎖されたものとは別の、移転する前のものです。
「くだらない噂」とは時期が全然ズレている事、
7年ぶりのPIW復帰真っ最中の奮闘・葛藤・何気ない日常が書かれています。
読めば真実は見えてきます。
私からはこれぐらいで。
そして、真央ちゃんの「告白」にみどりちゃんの「告白」を重ねたのでしょう。
無意識に。
真央ちゃんだけが特別ではないのだけど、やはり何かと共通する部分が多すぎて。
運命の糸というのはあるのですね。

みどりから真央へ。 虹の架け橋。
虹の向こうの空、信じた夢はすべて現実のものとなる。
白鳥が信じた夢に向かって羽ばたいて虹を超えた時、それが現実になるよう私も応援します。させてください。
RQさま、スケカナから真央ちゃんの動画までいろいろと乙です。こちらハリケーンサンディのおかげでスケカナのテレビ放映もすっ飛ばされ(涙)、RQさま貼り付け動画ですべて網羅させていただきました。 感謝感激! 交通機関もすべてストップしてるので仕事にも行けなく自宅待機してますが、おかげで(?)昼間から飲んだくれながらネットサーフ状態です。(笑) ところで真央ちゃんの今季の「白鳥の湖」はなかなかいいですね。 もちろんこれまでにもいろんな人が滑ってるわけですが、私はバレエ好きでもあるので(自分でも習ったりしてるんですが。^^;;)、こういうバレエの要素が入ってるプログラムは特に好きです。 そして、みどりのこのエキシビションも懐かしや~。 みどりのナンバーでは個人的にはこの翌年(だったかな?)にプロの大会で滑った「Rose of Pain」がとても好きなのですが、同じ大会でビールマンが滑ったフリーもかっこよかったなー。 曲名すら覚えてないけど。^^;;
返信削除今週はCup of China。 いよいよ大ちゃん登場でとても楽しみですっ!
�� カナカナ様
返信削除実は日曜の夕方から疲れがドッと押し寄せて泥のように眠って、それからまだ疲れが取りきれてない状態です。
GPS半分もいってないのにこんな調子で大丈夫なんでしょうか。
スケカナ記事はまだ完成していなかったりするのですが、真央ちゃんのインタビュー動画を見ていて今どうしてもこれを記事として書き残しておきたいと思って記事書き出したら結果こんな内容になってました。
NBCのスケカナ放送がハリケーン報道で無くなったというのは宮殿のNY在住Papiken様から聞いていました。
自然現象相手ではどうしようもありませんが、それでもこのスケヲタにとっての不遇さはちょっと泣けてきますね・・・
幸いこのネット社会とそれに思いっきりおんぶに抱っこ状態のこのブログ、私も出来る範囲でやってはいますがそれでお役に立てたのであれば幸いです。
カナカナ様、バレエをたしなまれているとな!?凄いですねぇ。
このブログでもジョン・カリー様やペト様を取り上げた時に関連してバレエ動画も取り上げましたが、いかんせん私は詳しくなくて (´ε`;)
今後そういう話題が出てきましたら補足を御願いしたいものであります。
カナカナ様がおっしゃってるビールマン演技はみどりと同じ大会ではコレですね。
��思っているものと違うかもしれませんが)
演技を編集した動画なのが残念ですが、さすが元祖ビールマンスピンは芸術品です。
http://youtu.be/ZepaUBKKubw
みどりの「Rose of Pain」は近いうちに取り上げようと考えていたところです。
その時はまた記事にお付き合いくださいませ。
おっと、中国杯はまっちーも出場しますよ。お忘れなく (^_-)-☆
お疲れのところ、たくさんの動画アップありがとうございます。☆ ビールマンの映像見てみたんですが、どうも私の記憶にあるプログラムと違うっぽいのでちょっと調べてみました。 うーん、でも確かに1993年のワールドプロで検索するとこれが出てきますね。 さらにここで調べたら1993年はAs Yet Untitledっていうのを滑ったことになっている。。。うーん。。。ますます混乱。
返信削除http://www.goldenskate.com/
どっかにお宝ビデオがあるので見ればわかるのですが、何せ前にも申し上げたようにVHSだし(^^;;)、ちょっと私の当てにならない記憶を元に探してみたところ、どうもこのプログラムを見たような気がするんですよ。
http://www.youtube.com/watch?v=SrI-L34_Jh0&feature=relmfu
すごい「かっこいい」プログラムだったってことしか覚えてないんですいません。 そのうちお宝ビデオ整理してRQさまにどーんと送りつけ?たいと思います。(笑) カート・ブラウニングがルーティーン忘れて途中でスケートやめちゃったプロアマコンペティションとかね。
RQ様の、真央ちゃんへの温かい思いとみどりちゃんへの愛に、思わず涙がながれました・・・
返信削除久しぶりに、心がほっこりしました。記事UPありがとうございました。
�� カナカナ様
返信削除GOLDEN SKATE、久し振りに繋げたら前と全然変わってて別のところかと思いました!
過去のプロ選手権の成績はココですね。
http://bitly.com/Itiyh3
このビールマンだって十分すぎるほどかっこいいじゃないですか!
��この動画、もうちょっとアスペクト比が縦だとよかったのになぁ)
パンツ履いてないのかしら・・・これを着こなせる人はそうはいませんね。
んー、カッコイイ!(稔風に)
ビデオはいざそういう準備ができそうになった時にでも左上のプロフィール内にあるメールフォームの方から連絡ください。(ってすっかりその気 (^_^;) )
この前お教えしたタノ様記事の中にも書いてあったはずですが、過去の演技はより多くの人と共有すべき文化遺産です。大袈裟ではなくて。
ご無理のない範囲で、いざそれが実現すれば私もその文化を紹介するお手伝いをぜひしたいと思います。
ガラカメ記事がきっかけでここを見てくださったカナカナ様がここまでマニアとはビックリでもあり嬉しい限りです。(ガラカメ記事書いててよかったなぁ・・・(;▽;) )
さーて、まだスケカナ記事も仕上がってないというのにもう中国杯ですか・・・
まっちーもいますよ。(しつこい)
日本では尖閣諸島に絡む中国国内での暴動があって一時日本人選手の派遣が見送られるのでは!?という心配もされたのですが、警備を強化する事で無事予定通りとなりました。
中国国内にも真央ファン大輔ファンは多いはずですからね、自分の演技に集中して
まっちーも忘れないでね(しつこい)
�� 雪国のおかん様
返信削除おかん様・・・そう言ってもらえて、私の書いたものを感じ取っていただけてこちらも光栄でございますよ。
ダイレクトに言葉にすると陳腐なものってありますし、私なりに記事にしたら自然とこうなってしまっただけといえばそれまでですが。
このブログは真央ちゃんだけを応援するでもなく、日本人選手だけでもなく、現役選手だけでもない、「フィギュアスケート」をバカみたいに好きな私が好き勝手書いてるだけのブログです。
でも伊藤みどりという選手だけは私の中では特別すぎるくらい特別で別格なので、思い入れもたくさんあるし比重も多くなってきます。
今、いろいろ書きかけたんですが自重しました。
爆発すると歯止めがきかなくなりそうだと思いまして。
この記事を汚したくないという思いの方が今は強いので、興味がある人は過去のみどり関係の記事をご覧くださいって事で。
「何かを持っている選手・浅田真央」、
それが発揮された時に感じる高揚感ときたらたまりませんね。
でも生身の人間でもあるので。だから泣きたい時には無理しないで泣いて、明日は笑えるようにこれからも滑り続けてもらいたいなぁ。
RQさま、素敵な記事ありがとうございます。
返信削除まおちゃん、ここまで話せるようになったってことは安心材料の一つなんでしょうね。。。。
みどりちゃんのときは、自分自身がまだ若かったから、選手の感じる重圧とかに関する気持ちも今とはちがっていた気がします。理解しきれていなかった部分が大きいです。
みどりちゃんのroseプロ、わたしも大大大好きです。
�� ぷぷ様
返信削除ぷぷ様にはいつも記事を喜んでもらえてるって気持ちが伝わってきて私もそれが自分の肥やしになり次への意欲に繋がって元気と活力を与えてもらってます。
あらためてお礼申し上げます。
みどりちゃんについてはね、それはもう山のように言いたいこともあるし、今私がうまくまとめられないまま変に誤解を与えてしまうような書き方をしてはいけないという気持ちもあるし・・・
溜まっているものはたくさんあります。
今も昔もみどりちゃんには反論訂正する場すらないに等しい。
真央ちゃんもそう。マスコミもファンも無責任に騒いでる。
普通の人間であれば気が狂っててもおかしくないような状況。
だからといって一介のファンでしかない自分が憶測で書くのもおこがましいし。
今は一言、ソースも不確かなものをさも事実のように拡散・垂れ流すのはナイフで心を突き刺す行為に等しいのだということだけ。
Rose of Pain記事は年明けにでも記事にまとめられるよう頑張ります。
これだけは約束しましょう。
��ペト様記事はもうちょっと先になるかもですが)
このインタビューはある意味衝撃でした。
返信削除真央ちゃん本人の口から辞めたいと思ったと聞いたのは初めてだったと思います。
試合に出れば優勝を要求され、メダルをとっても銀だとがっかりされ、技術の修正中でも周囲は黙っていてくれなくて、しんどかっただろうなあと思います。
函館のリンクでみどりちゃんと会ったことがあります。
とても小さい人で、この小さな身体で世界中を転戦し、世界中からのプレッシャーに耐えてきたんだな、と思ったら、泣けてきました。
でも、子ども達とスケート靴を履いて遊ぶみどりちゃんは、誰よりもきらきらしていて、スケートの神様に間違いなく愛された人なんだ、とも感じました。
みどりちゃんに、もう解説のお仕事はしないんですか?、とお伺いしたら、今は解説が上手な若い人が沢山いるから自分はあまりおもてに出ないようにしている、でも、山田ファミリーに関してコメントを求められれば出ていくよ、とのことでした。
他人の気持ちを理解することは不可能だけれど、今の真央ちゃんの立場で一番ものごとを考えられるのはみどりちゃんかもしれませんね。
そのみどりちゃんは、今でも真央ちゃんを心配し、応援しています。
本当に、そのことを真央ちゃんには誇りに思って欲しいと私も思います。
いつか真央ちゃんも現役のリンクを去るでしょう。
プレッシャーを忘れて子ども達とリンクで遊ぶ日はまだまだ先かもしれない、それまでしんどい日々は続くのかもしれない、でも誇りを持ってリンクに立ち続けて欲しいです。
最後になりましたが、RQさん、今回も素敵なエントリーを有り難うございます。
�� zoe様
返信削除このブログを始めて約2年半になるのですが、やればやるほど自分勝手になんでもやればいいものではない・ネット上で物を書く以上は自戒しなければならない部分の方が圧倒的に多い・自分のブログであっても自分だけのものではないのだと思わされます。
いちいち「そういった人」に反論するわけにもいかないしできないし。
ここで書く事がみどりちゃんを傷つける事になりはしないかと、zoe様にコメントいただくまでの間に書いたコメ欄の中身でその気持ちをzoe様が汲み取ってコメントしてくださったのだと思っています。
そして、zoe様のコメントがなかったらこの記事後半の追記はきっとなかったでしょう。
「あの時」に居合わせた私とzoe様。
もちろん、あそこにコメントを残さずともみどりちゃんを心配し今までもこれからもずっと応援し続けようと思ったファンも大勢いたことでしょう。
短い期間ではありましたがあのブログは等身大のみどりちゃんを感じる事ができてよかったですよね。
この記事でアルベールビル五輪のEX動画を紹介したのは有名な傘2Aの部分ではなく、レインコートを脱いだ後の方を注目して見てもらいたかったからです。
言葉で説明するより伝わるかなあって思って。
昨晩書いた中国杯のEX記事には傘2A繋がりで日本語放送(五十嵐さん解説)動画を紹介してあります。
そちらも後でご覧ください。動画の中身はきっと飽きるほどご覧になっているでしょうがw
これ、レインコートの下から虹のコスチュームが現れた時の「うわぁぁぁ~(*´∀`*)」っていう観客の反応がいいんですよ。
みどりの十八番イーグルからの3Lo、イナバウワーからの高い3Tも鮮やかな虹を表現しているかのように見えます。
スパイラルでスライドしながら滑るやつも何気に好きです。
最後のレイバックスピン、バックのフェンスに書かれた五輪マークがまったく動かない!!!
みどりちゃんはアップライトスピンでも軸がまったくブレませんものね。
スピンでどんどん横に移動していく選手を見る度、みどりちゃんの凄さを感じてしまいます。
アンコールの「On my own」、これもNHK杯では前から滑ってましたよね。
つべのアイコンにもしている、このブログ左上の画像、わかりますか?
白い衣装で滑ったOn my own、レイバックスピンでスポットライトがあたってできたシルエットがとてもきれいだったのでずっとこれをアイコンにしています。
89年、トリプル6種類のシェヘラザードで滑った神戸のリンクですね。
はは、みどり話すると止まりませんね。
また別の記事の時にでもたっぷりお話していきましょう。
話が出てきている「Rose of Pain記事」ですが、実はあの後一気に記事の下書きしました!
こんな時期にねぇ。バカですねぇ。
自分でもこの無駄なエナルギーはどこから湧いて出てくるのかと不思議に思います。
もう少し中身を整理して、年明けには出せるように頑張りますのでその時はまたお付き合いくださいませ。
zoe様は「同志」と言っていい方ですので、こうやってみどりファン同士で分かち合える繋がりが出来た事をうれしく思っています。
あのブログとみどりちゃんのおかげですね。間違いなく。
今回はzoe様にサポートしてもらい背中を押してもらって私も勇気を持って「告白」できました。
ありがとうございました。深く感謝します。