2014-09-19

icenetworkのIt's Your Move Contestを整理してみた その9 【I字スピン】





I字スピン


サーシャ・コーエン(アメリカ) I字スピン


Sasha Cohen's 'I' spin




Cohen is so closely identified with this move that it's sometimes referred to as the "Sasha spin." It's something only a Stretch Armstrong action figure should be able to do.



幼少期に体操・バレエをやっていたという下地もあって、ずば抜けた柔軟性と華がある選手でした。このI字スピンの他にもスパイラル、シャーロット、バレエジャンプも観客がおおぉぉぉー!!ってどよめくのがわかる、それだけでゼニの取れる選手。
今見ると柔軟性はあるけどフラット気味でステップは上下運動が少ないかなといった印象。
レイバックスピンのラインがオルゴール人形のような造形美です。

ところでこのトリノシーズンからの復帰演技「エスパーニャ・カーニ」、みどりが現役最後のSPで滑ったのと同じ音源なんだけど、サーシャの滑る音楽の編集ってどれもブツ切り感がすごくて(というイメージ)、これも3:48の繋ぎが強引すぎてびっくりさぁ。
サーシャのパイオツ出し入れ自由自在なんだな



ユリア・リプニツカヤ(ロシア) I字スピン


Julia Lipnitskaia's 'I' spin




The modern-day queen of spin, Julia Lipnitskaia possesses flexibility that must be seen to be believed. Even when you see her pulling her free leg next to her upper body and up over her head, it still doesn't seem possible.



これはI字スピンでのエントリーですが、2:27以降に出てくるビールマンスピン(本人はキャンドルスピンと命名)も驚異の柔軟性。ブレード掴んでるんじゃなくて足首・スネを抱えてるのよ!
リプニツカヤが出てきた頃は誰もがサーシャ・コーエンを連想させたことでしょう。こちらの画像はリプ子の全身が写っていないのであえてトップ画像には持ってこなかったのですが、サーシャはロシア系の血筋・どちらも赤衣装ということもあって実に見事なシンクロ・コラボレーションであります。
I字スピンは細かいこと言うと軸がだんだん横にズレていくんだよねぇ。足元の氷に描かれた文字を見ればわかりやすい。今からでも軸を安定させられるといいんだけど。
ソチ五輪では団体戦での活躍もあって普段フィギュアスケートを見ない層に妙にウケたというか認知度が急激に上がったようですが、成長期の体型変化を乗り越えてのこれからの活躍を大いに期待したいです。



ショーン・ソーヤー(カナダ) I字スピン


Shawn Sawyer's 'I' spin



One of the most flexible male skaters of all-time, Sawyer hit positions in his spins and spirals that most of his competitors could only dream of. Consider that other skaters in this contest with famous "I" spins are Sasha Cohen and Julia Lipnitskaia, and you get the idea of how unique his abilities were.


Shawn Sawyer • Alegria [HFOI 2012]

この「アレグリア」は一瞬たりとも目が離せません。ソーヤーが作り出す世界にグイグイと引き込まれていきます。あー、素敵!!
アマチュアである程度の成績を残せるかどうかで引退後にプロで活躍する場が変わってくると思うけど、ソーヤーはプロでこそ自らのパフォーマンスを際立たせることができる超個性的な選手。
元々持っている柔軟性に加えて、プログラムを極限まで芸術作品に高めようとする美意識の強さはカナダの大先輩トーラー・クランストンを連想させます。

Shawn Sawyer 1997 Toller CranstonTribute.wmv

子供の時に共演してるんだよね。まるでバトンを渡されたかのよう。なかなか感慨深いシーンです。クランストンを見た後だとよくわかるでしょ?(同じとまでは言わないけど)
この後で紹介するエマさんもそうだけど、ジョン・カリーと共に男子選手の概念を改革に導いたクランストンがカナダ選手に与えた影響は計り知れないほど大きいです。

Shawn Sawyer - Stars on Ice live in Vancouver, BC

誰かこのアゲハ蝶プログラムの観客ビデオではないちゃんと放送された動画を知っていたら教えてください。あーもう素敵すぎる!!!
ソーヤーばっかり貼りまくってゴメンね。ショーン素敵よ!あなた輝いてるわっ!!



A字スピン


エマニュエル・サンデュ(カナダ) A字スピン


Emanuel Sandhu's 'A-frame' spin



Affectionately called the "butt" spin, it's the one where Sandhu would, while rising from a sit spin, grab the toe of his boot and stand up but still remain bent over forward. The attractiveness of the position can be debated but the difficulty of the move cannot be.



icenetworkが掲載した画像ではA字ラインがわかりづらいのでこちらの画像を。
エマのA字スピンがズバ抜けているのは軸の安定と回転スピード、A字のライン・角度の大きさ、なによりも股の間からしっかりと顔を出しているところかな。
この動画では出てこないけど、エマといえばやっぱりイーグル。
キャメルのポジションもボディラインがピンと伸びていて絵になっていて美しい。
バレエの要素を感じさせる男子選手ってそう多くはいないんだよね。バレエダンサーでありながらモダンダンスを氷上で表現している、そんなイメージ。

2007 Oberstdorf Gala Emanuel Sandhu

動画再生した瞬間から ヾ(。゜▽゜)ノ 濃厚ソースブシャー:;:;.,*+
これですよ、出血大大サービスのロングイーグル! たまらんわー。これから記事にする予定のイーグルの項目ではエマは取り上げられていないのでここで紹介しておきました。
ゆづの初代ロミオを彷彿とさせる衣装のエマアヴェマリア。A字スピンももちろん出てきます。
エマの濃さ・クドさはクセになるね。さすがはエマ。さすがはカナダ。

Emanuel Sandhu 2011 AOI Shanghai (CCTV)

リンクのど真ん中にドーーーンとピアノを設置、ピアニストのランランが弾く甘く切ないショパンの「別れの曲」に合わせてエマが滑りま・・・
滑ってるエマを撮したかと思えばピアノ弾いてる顔芸ランランに切り替わって、まったく落ち着きがないカメラワークです。そのうちランランをずーーーっと撮したままになってしまって・・・あれ・・・?

おーーーい、エマさんどこいったんやー!!

と思ってたらパラパラと聞こえてくる拍手、そのあとのまさかの笑撃展開wwwww 声出して笑ってしまいました。あとは動画で確認してね。さすがはエマさんや。
ソーヤに続いてエマも貼りまくってゴメンね。エマ素敵よ!あなたギラギラ輝いてるわっ!!



パンケーキスピン


ルシンダ・ルー(スイス) パンケーキスピン


Lucinda Ruh's 'pancake' spin'



The "Queen of Spin" was an innovator in her field, inventing countless spin positions. Her so-called "pancake" spin, where she bent over forward at the waist and held her arms straight out, is one of the most memorable, and imitated, to this day.



このパンケーキスピンは当初はキャメルスピン・ドーナツスピンの記事に入れていたのですが飽和状態になってしまったのでここに入れさせてもらいました。スピンのエントリー多過ぎるんだもん。
ドーナツだパンケーキだ、ってお腹と背中がくっつくぞー!
ルシンダはほっそいなぁ。これでもかこれでもかと繰り出される見事なスピンに会場が沸きに沸いています。

Lucinda Ruh (SUI) - 1995 World Juniors, Ladies' Long Program

ルシンダは日本に在住していた17歳まで佐藤信夫先生に師事していました。
1995年、娘・佐藤有香のワールドチャンプ翌年ですね。おお、本当にルシンダのコーチしてるよ!好物は納豆・おでん・あんぱん。味噌汁も好きらしい。もっと日本に来て滑ってよ!

Lucinda Ruh (SUI) - Skating to "Blues for Klook"

「金色に輝くボディスーツを身に纏い回転するその姿はオスカー像か、はたまた阿弥陀如来像か」なんてまたまた塩ドブポエムのようなセリフを書かずにはいられないわw
ボディライン、スピンの美ポジションが最大限に発揮できるよう計算し尽くされたルシンダにしか着こなせない究極の衣装ですな。

・・・それにしてもおかしい!icenetworkさんの選考基準がわからん!
スピンといえばスイス、ステファン・ランビエールを忘れてもらっちゃあ困るんですよ旦那!!
Stéphane Lambiel Grand Prix - Final in Tokyo 2005

「スピンはこうやって回るんだよランビエール!」
・・・って、これ本人や!(元ネタは2007年トリノGPF高橋大輔の演技での稔解説)



「スピン王国スイスの新鮮な空気を吸ったらスピンがうまくなるのだろうか?教えておじいさん」とついついこんなところを見つけてよだれが出て「おんじが火であぶってとろ~~りととけたチーズをのせたパンが食べたいと思った思ったぁぁぁ!」と懐かしい記憶が蘇ったけどフィギュアスケートとは何の関係もないなと思いつつその10記事へつづく。


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